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平成はスイーツ時代|あの頃流行った懐かしのスイーツ20選
タピオカミルクティに台湾カステラ、さらには2021年に空前のブームとなったマリトッツォなど、毎回ものすごい旋風を巻き起こすトレンドスイーツ。デパートや専門店、スーパーやコンビニ、はたまた駅のお土産売り場や高速道路のサービスエリアなど、そこら中で流行のお菓子を目にしますよね。
マリトッツォ🇮🇹#パン作り pic.twitter.com/RzG7S3lXv9
— ゆきね(こねここ) (@sweetscat_mofu) March 5, 2022
でも、こんな風にスイーツがトレンドとなり社会を巻き込むようになったのは、過ぎ去りし平成の時代から。平成はスイーツの時代と言っても過言ではないほど、スイーツ文化を盛り上げてきた時代でした。ケーキやプリンなどの洋菓子が、スイーツと呼ばれるようになったのもこの頃から。
そこで今回は、平成時代を盛り上げた懐かしきスイーツたち20選をご紹介。必死に行列に並んだ記憶や、青春時代の懐かしい気持ちとともに、なんだかふふふとなってしまうものたちばかりです。
1.平成2年(1990年) ティラミス
スイーツブームの火付け役として誰もが知るのがティラミス。当時のイタ飯ブームも相まってティラミスは爆発的に大ヒット。ティラミスの材料である「マスカルポーネチーズ」は、当時は一般のスーパーで手に入らない代物でした。そのため、外食時に食べる「ちょっと贅沢で、おしゃれな」デザートだったのです。
2. 平成4年(1992年) 第一次タピオカブーム
この年、日本に初登場したタピオカ。当時のエスニック料理ブームを受け、タイ料理のデザートに出てきたタピオカココナッツミルクや、広東料理の定番デザート西米露(シミル)で人気になります。ここ数年再び人気のタピオカとは、全く違うものでした。
3. 平成5年(1993年) ナタデココ
デニーズにナタデココ復活してたぞ✊ pic.twitter.com/wEoLODY1Mt
— 菅原大介|リサーチャー (@diisuket) April 11, 2021
ファミリーレストラン「デニーズ」が、ナタデココを使ったデザートを販売したのがブームのきっかけ。独特のコリコリした食感や、低カロリーで食物繊維が豊富という点で、女子大生を中心に人気となりました。味というよりは、あのコリコリ感がクセになるものでした。
4. 平成5年(1993年) なめらかプリン
名古屋に本店がある「Pastel(パステル)」がこれまでのシンプルなプリンとは違う、クリーミーでリッチ感満載のプリンを販売し、大流行。自家用はもちろん、ちょっとしたお土産になるスイーツでしたよね。
5. 平成6年(1994年) パンナコッタ
池袋西武店限定販売!平成リバイバル企画『パンナコッタ』
— 銀座ブールミッシュ【公式】 (@boulmich2013) April 19, 2019
つるんとした口溶けのパンナコッタにフランボワーズの組み合わせ。
上部にクリーム・シャンティを絞っていちごとブルーベリーを飾り、レモン風味のジュレを添えました。
4/30までの期間限定販売、平成最後はこのケーキで。#ブールミッシュ pic.twitter.com/Y7mbZvW9Kd
生クリームプリンのようなイタリアのデザート。こちらもイタ飯ブームで人気となったイタリアンドルチェ。平成の終わりにはリバイバルされ、再び注目されました。
6. 平成9年(1997年) ベルギーワッフル
おやつは、マネケンの
— たま (@tama_bm) February 11, 2021
ベルギーワッフル🧇🇧🇪
昔は大阪駅で漂ってくる
あの、焼きたての香りにつられて
買い食いしてたなー☺️ pic.twitter.com/c2w3TLB9BT
ベルギーワッフル専門店のマネケンが渋谷にショップをオープンしたことで、大人気に。(すでに大阪に10年ほど前から店舗はあったそうです)大行列に並んだという方もいるのでは。
その後1998年には、日本でのワッフル人気を聞きつけた本国ベルギーより、マネケンの創業者である故・荒木勲氏にベルギーと日本の文化交流に貢献したことについて「ベルギー王国王冠勲章シェバリエ章」を贈呈。当時のベルギー領事が「本国のワッフルよりおいしい」と話したとか。
「昔はやった」…
ドーナツ買いに行こうとしたら、旦那がワッフル買ってきた!打ち合わせ後外苑前にあるワッフルオススメされて買ってきたって言われたけど昔流行ったマネケンでしたw懐かしい! pic.twitter.com/ynXvSIIfK2
— ミミン (@miminDQX) January 20, 2016
7. 平成11年(1999年) シナモンロール
1999年にアメリカから日本に上陸した「シナボン」を覚えていますか?話題になりましたが、当時の日本人にとっては「巨大・激甘」すぎたのか、ブームは一瞬で終わることに。しかし、その後2012年に再上陸し、今でも店舗展開しています。おいしいというより、アメリカ初のおしゃれなスイーツという前評判だったような気もします。
シナボン😍お久しぶりぃ〜💕
— たんぽぽ (@a7dJSYggwoBE7xk) March 24, 2021
むかーしユニバーサルシティウォークにあったよね。
シナモンたっぷり、クリームたっぷりの大きなシナモンロール😍
懐かしい美味し〜い😊
ブラックコーヒーと一緒にいただきました‼️ pic.twitter.com/rbtbEJAeQG
8. 平成13年(2001年) クレームブリュレ
昨日はアメリのカフェに行ってました
— ユリカピ (@Yuricapy0126) May 24, 2018
クレームブリュレ美味しかった!#フランス旅行#アメリ pic.twitter.com/vkHe2EGgHs
フランス映画「アメリ」の公開と共に世界中でブームになったクレームブリュレ。
また、同時期に焼き立て生地のシュークリーム「ビアード・パパ」が大人気に。こちらも行列について並んだり、学校帰りに買って頬張った人が多い思い出の味の一つです。
9. 平成14年(2002年) マンゴープリン
久々に糖朝のマンゴープリンを頂いたら美味しすぎた🥭 中にも熟れたマンゴーの果肉がしっかり詰まっていて優しい甘さがたまらない。香港に行きくなる! pic.twitter.com/z9yyUVx1GS
— ムッシュサトウ (@sugar_parisJPN) September 29, 2021
香港から日本進出した「糖朝」のマンゴープリンを覚えている方もいるのでは。これ以降、マンゴープリンはパティスリーやコンビニなど、幅広く取り扱われるスイーツになりました。
10. 平成17年(2005年)コールドストーンアイス
アイスクリームにトッピングを混ぜ、石板の上でコネコネする時に、「幸せをお裾分けするサービスの一環」として、スタッフたちが歌を歌っていたコールドストーンアイス。
コールドストーンがアイス作りながら歌ってくれるサービス、ちょっと気恥ずかしいので
— お萩 (@yhgraceyh) April 20, 2019
(歌は結構ですって言おうか‥。でもここのスタッフさんたちは歌こそホスピタリティだと誇りを持って務めているのかもしれないし、うう)
と勝手に悩んでいる間に陽気な歌が始まる
めちゃおいしかったー🍨 pic.twitter.com/p3vcveTDvD
この少し前あたりからランニングブームがあり、ホノルルマラソンに参加した日本人ランナーから大人気だったことから広まっていきました。そう言えば、ランガールなんて言葉も流行りましたね(なんでも「〜ガール」とか、「〜メン」ってつけていたあの時代です。)
しかし、歌のサービスは日本人にとっては少々気の引ける、またはシュールなサービスだったのか、今では全国で3店舗ほどに縮小されています。そう言えば、このアイス屋あったなと…なんて思い出した人も多いはず。
11. 平成18年(2006年) クリスピークリーム
この年、アメリカのクリスピークリームドーナツが日本に初上陸し、グレーズドドナーナツが大人気に。その後日本全国に瞬く間に店舗を展開。どこも最初は数時間待ちという大行列ぶりでした。全国を熱狂させましたが、今冷静に考えるとなんで数時間も並べたのか、と思います。
クリスピークリームドーナツ🍩平成に流行ったデザートのイメージ💖 #平成といえば #エモリー pic.twitter.com/CEzC85yWi5
— おきか (@togoshi7) September 6, 2018
しかし、高カロリースイーツとして敬遠されがちだったドーナツが再びブームとなった火付け役になったのは間違いありません。
12. 平成19年(2007年) 生キャラメル
大好きな生キャラメルも購入(*´ч`*)
— KUMI🐮酪農女子チャンネル (@ku_milk_farm) March 4, 2022
しつこいようですが
生キャラメルの発祥は
『花畑牧場』 じゃなくて
『ノースプレインファーム』ですw pic.twitter.com/nxZqh6My4m
生キャラメル元祖のノースプレインファームが販売し、その後タレントの田中義剛さんの経営する花畑牧場が販売する生キャラメルで、とんでもないブームが巻き起こりました。生チョコ、なめらかプリンといい、2000年台初頭はスイーツの「生化」が止まらない時代でもありました。
13. 平成19年(2007年) ラスク
頂いた #ガトーフェスタハラダ のラスク、終わってしまった···
— koukkkkkk (@koukkkkkk2) March 5, 2022
チョコレートが全体にコーティング(というには分厚すぎるチョコの層)されているプレミアム🌟美味すぎる🌟
プレーンタイプも、貰いすぎてまたかと思うくらい貰うけど、飽きないよ。お菓子の王様🌟#グーテ・デ・ロワ pic.twitter.com/9AINuOtqkC
硬くなったパンを再利用するというアップサイクル的な地位だったラスクが、大人気スイーツへと変貌を遂げたのが、平成19年ごろ大人気になったガトーフェスタハラダのラスク。百貨店を中心に連日行列となり、ラスクがギフトや結婚式の引き出物の定番になりました。
14. 平成20年(2008年)マカロン
マカロン発祥といわれるパリの老舗ラデュレが2008年、東京に初上陸。マカロンは少し前にフランス菓子の老舗ピエールエルメより販売されていましたが、ラデュレのパステルカラーでかわいいボックスや店舗内装が女性にウケまくり、一大「おしゃれスイーツ」のトップにのし上がりました。
2007年に公開された映画「マリー・アントワネット」に登場するお菓子を提供していたのもラデュレであったことから、女性たちの「行ってみたい!」という気持ちを余計募らせたのかもしれません。でも実際食べて、ん?って感想だった人も実は多いはず…。
ちなみに、第二次タピオカブームもこの時来たといわれています。
15. 平成21年(2009年)ロールケーキ
#平成の思い出
— SHILL (@SHILL_116) April 18, 2019
(17)平成に流行った食べ物で美味しいと思ったのはカヌレと堂島ロール。
この2つのスイーツが共通するのは
程よい甘さですね(^^)
パンケーキは当たりハズレがあったりなかったりラジバンダリ。
そして未だにチーズドッグを食べてないっていうね← pic.twitter.com/TvV4WosIDH
生クリームを真ん中にひと巻きにした「堂島ロール」やローソンのプレミアムロールケーキが一大ブームに。この頃からロールケーキが生スイーツの中でも再び人気のスイーツに。また、コンビニスイーツが激化する発端となったスイーツでもあります。
16. 平成24年(2012年)バウムクーヘン
それまで袋入りで小型のイメージだったバウムクーヘンのイメージが一掃されたのがこの頃。店舗で焼きたて、切り立てのふわふわバームクーヘンを販売する専門店が大人気に。
徐々に人気となり、平成19年に大丸東京店が新装グランドオープンし、出店した「ねんりん家」の焼き立てバ―ムクーヘンを求める行列がメディアで報道され、各地に実演焼き立てバウムクーヘンブームが広がっていきました。
今では定番となったバームクーヘン。ちえとく編集部は本場ドイツにありますが、日本のバームクーヘンの方がおいしいのは言うまでもありません。
17. 平成24年(2012年) パンケーキ
これまで、ホットケーキと呼ばれていたものが急に「パンケーキ」と呼ばれはじめたのは、このころ。ハワイの人気店エッグスンシングスが日本に上陸したり、カフェではおしゃれにデコレーションされたホットパンケーキメニューが出てきました。
ホットケーキ一択だった日本の家庭に殴り込みを入れたパンケーキ。今ではさまざまなレシピがあり、定番となっています。
キラリトギンザの『エッグスンシングス』で、「バナナ、ホイップクリームとマカダミアナッツ」を頼みました🥞
— がぶがぶ出来ないサラリーマン (@gabusarari) February 17, 2021
美味しくいただきました!#キラリトギンザ#エッグスンシングス#パンケーキ pic.twitter.com/Uk8TQTOxzB
また、この年ひそかにフレンチトーストもブームに。それまであまり注目されていなかったフレンチトーストが徐々にカフェのオシャレメニューになっていきます。また、後からくる食パンブームも相まって、フレンチトーストは完全復活を果たします。
サラベスのフレンチトースト食べてきたー🍴😋✨
— YUMI(ФωФ)ニャース✨ (@likeaanjel1) January 6, 2019
キヨキヨと同じやつ!のはず!w
けど、イチゴが少なくね? pic.twitter.com/H5TyOodWdw
18. 平成25年(2013年)「フレーバーポップコーン」
これまでポップコーンといえば、塩味というイメージでしたが、キャラメル味のポップコーンが一斉を風靡。ポップコーンだけど高価格であったこと、なのに行列がつくことで、さらに話題になりました。新しいモノ好きな日本人にとっては、試してみたい気持ちの方が強かったのかもしれません。
19. 平成27年(2015年) 台湾風かき氷
台湾発「アイスモンスター」が日本に出店したことで、これまでも人気だったかき氷がブームに。台湾風かき氷は、氷を薄く削りふわふわに仕上げ、フルーツやクリームがたっぷり乗ってクリーミー。かき氷を求め食べ歩く者を「カキゴーラー」「かきごおりすと」が誕生しました。しかしアイスモンスターは2020年に日本からの撤退を発表しています。平成の後期はスイーツ戦国時代、流行の移り変わりも早かった時でもあります。
長蛇の列が出来る台湾名物の超人気店のかき氷屋さんアイスモンスター。
— さよドラ:えいた/SNB (@eita_1988) August 19, 2018
今年はマンゴーの出来が最高に良いということで流石にマンゴーかき氷。
別皿にもマンゴーがあって量が半端ねえ…!
マンゴー以外のゴマ杏仁も少しもらったけど美味しかった! pic.twitter.com/b2I2BJBJsA
20. 平成30年 (2018年)バスクチーズケーキ
2018年、白金にバスクチーズケーキ専門の「GAZTA(ガスタ)」がオープンし、じわじわ人気になったバスクチーズケーキ。
白金にセミナー聞きに行くという旦那に頼んで買ってきてもらった!めっちゃ!おいしい!!
— かなこ (@yn_rem) November 18, 2018
バスクチーズケーキ専門店「ガスタ(GAZTA)」 https://t.co/H6TCMrtbjD pic.twitter.com/lQuknw9ffZ
真っ黒な焦げ目のついたケーキという強烈なインパクトを放ちながら、濃厚しっとりなスペインのチーズケーキは一躍人気スイーツに。2019年からはコンビニ各社がバスクチーズケーキ関連の商品を出したり、ネットでレシピも数多く紹介されたりと、チーズケーキ好きな日本人にとっては大注目のスイーツでした。
この他にも平成の終わりには、フルーツサンドや桃系スイーツなど、SNS映えするスイーツが人気。流行のスイーツにはその時々の時代背景が反映されているのがおもしろいですね。
今では定番になったもの、懐かしさ満点のものまで、平成を彩ったスイーツたち。みなさんのお気に入りはどれですか?
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