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ヘルスケア

皮膚癌の兆候は爪の縦線に現れる|メラノーマとは

突然ですが皆さん、自分の手の爪を見てみてください。

爪に縦線が入っていた人はいませんか?

爪の縦線が目立つのは、加齢によるシワ、つまり老化現象の一種と言われています。

「まぁ、もう若くないし、縦線があるのは仕方ないか」…そう思って、特に気にもしていない人もいるかもしれません。しかしそこに落とし穴があります。

もしその縦線が黒みがかっていた場合は、実は恐ろしい病の兆候である可能性があるのです。

ある女性の身に降りかかったエピソードを、イギリスの大衆紙、「The Sun」が伝えています。

イギリス、ハンプシャー州に住むアラーナ・サヴァースさん(36)が右手の親指の爪に黒い縦線が現れ始めたことに気づいたのは数年前のことでした。

本当に目立たない小さな線だったので、アラーナさんは特に気にもかけず、マニキュアを塗って隠して過ごしていました。

しかしそんなある日、ベットでスマホをいじっていた時偶然見かけたあるネット記事に目が留まります。

「爪に縦線が現れるのは、皮膚がんの兆候かもしれません…」

そのネット記事に載っていた爪の状態と自分の爪の状態が酷似していることに気づいたアラーナさん。まさかとは思いながらも、恐怖心が募ります。翌日、近所の病院へ向かって検査を受けることにしました。

すると驚くべき結果が返ってきたのです。

診断は、メラノーマというものでした。メラノーマは極めて悪性な皮膚がんの一種で、ほくろのような皮膚がんとして認識されています。

アラーナさんは緊急で手術を行い、親指の爪とその下でガン細胞に侵されていた組織を除去しました。

「あと少し発見が遅れていたら、がん細胞が全身に転移して手遅れになっていただろう」…のちに医師に聞かされた話です。アラーナさんが自分自身でがんを発見できたことが、自身の命を救う結果となったのです。

アラーナさんのケースからわかる通り、爪の黒い縦線は、メラノーマの兆候である可能性があります。爪の縦方向の黒い線が初発症状の場合が多く、その後黒い線の幅が拡大する、爪のまわりの皮膚に黒いしみだしが出始める、爪が変形してくる、という場合にはメラノーマを強く疑った方が良いでしょう。

もちろん、冒頭でも紹介している通り、通常の老化現象でも爪に縦線が現れることがあるので、縦線が出始めたからといってすぐにメラノーマであると断定することはできません。

しかし大きな病気の兆候になりうることは常に頭の片隅に起き、少しでも異変を感じたら決して甘く見ず、すみやかに医師に相談する、検査を受けるなどの行動を起こした方が良いでしょう。爪は自分の健康を測るバロメーターになるのです。

こちらのメラノーマに関する記事も併せてお読みください。

 
プレビュー画像:  / © Twitter/yuka_fujitani
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