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Lifehacks

もっと知って欲しい|補助犬専用トイレのこと

盲導犬や聴導犬、介助犬など、障害のある方を助ける仕事をする補助犬と呼ばれる犬たち。盲導犬は目の不自由な方の目となり、聴導犬は耳の不自由な人の耳となり、介助犬は身体の不自由な人の手足となり、障害を持つ人たちの日常生活をサポートしています。

補助犬は、このような機能的な役割だけでなく使用者の方々の精神的な支えでもある存在。あらゆる面で使用者をサポートする補助犬は、多くの人が利用する公共交通機関やスーパー、デパート、そしてレストランなど、使用者の方とどこでも一緒です。

2019年4月さいたま新都心駅の改札内側にあるものが導入されました。それがこちら。

Twitter@kinachan1104

ステンレスの台にシャワー付きの蛇口…駅では見慣れない施設。
実はこれ、補助犬用のトイレなのです

補助犬は、外出している最中にトイレをしないと訓練されています。また使用者は、あらかじめ彼らと合同訓練を受けて、彼らの排泄のタイミング、排泄時のサインなどを把握し、外出先で万が一の時でも我慢してしまう事がないよう気を使っています。また、その際はトイレシーツや専用のトイレバッグ(袋)などを用いています。

さいたま新都心駅の多機能トイレに隣接して作られたこのトイレには、補助犬のトイレ台や汚物流しが設置されています。また上の写真に写っているトイレ台のシャワーには清掃用とのシールが貼ってあり、トイレシーツなどを使って排泄をした時に万が一汚れてしまった際はシャワーで洗い流せるようになっています。ほかにもダストボックスや、困った時のためにインターホンまで。

小さな空間ですが、補助犬とその使用者が他の人を気にする事なく、また清潔に使えるようになっています。このような補助犬用のトイレ施設はまだまだ少ないとのことですが、羽田空港や成田空港、東京芸術劇場や京王プラザホテルにもあるそうです。(全国の補助犬トイレ施設一覧はこちらをご覧ください)

社会の中で認知がまだまだ進んでいない補助犬。残念ながら、補助犬同伴での施設やサービスの利用を拒否されることもしばしばあるそうです。補助犬についての理解がより深まること、そしてこのトイレのような優しい仕組みがもっと増えていくといいですね。

なお、平成15年に完全施行された身体障害者補助犬法(補助犬法)により、病院やデパート、スーパーマーケット、またホテルや飲食店などと言った不特定多数の人が利用する民間施設や公共の施設、交通機関に補助犬の同伴が認められるようになっています。

プレビュー画像:©︎Twitter/kinachan1104

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