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ホルモンバランスの乱れが引き起こす7つの症状
一説によると、日本の女性の8割がホルモンバランスの乱れに悩まされているそうです。ストレス、飲酒、睡眠不足、不健康な食生活、加齢、薬の副作用などがホルモンバランスの乱れの原因となります。
ホルモンは、空腹感から睡眠に至るまで、体内のあらゆるプロセスをコントロールしています。さらに、私たちの思考、行動、感情といった心理面にも影響を及ぼすことがわかっています。ホルモンバランスがわずかに変化しただけでも、さまざまな症状を引き起こし、中には生活の質を大幅に低下させることもあるのです。
以下のような症状がある場合、ホルモンバランスの乱れが疑われます。
1. 体毛の増加
ホルモンバランスが崩れ、女性ホルモンより男性ホルモン(テストステロン)が多くなると体毛が濃くなります。たとえば、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の女性は、男性ホルモンが高くなるために、うまく排卵できず、月経周期が不規則になったり、体毛が濃くなります。月経不順と多毛が気になる場合は、婦人科を受診して、ホルモンバランスを整える治療を受けることをお勧めします。
2. 膣の乾燥
女性は閉経などによりエストロゲンレベルが低下すると膣が乾燥して性交痛につながることがあります。こうした悩みは病院で相談しづらいと多くの女性が感じていますが、医学的にケアすることで症状は大きく改善するので早めに医師に相談することをお勧めします。
3. 薄毛
ホルモンバランスの乱れは、特定のホルモンが多すぎたり少なすぎたりすることが原因なので、相反する症状が出ることがよくあります。例えば、前述した多毛症とは逆に脱け毛が増えることもあるのです。ホルモンバランスの乱れで薄毛になった場合は、早期に治療すれば元に戻りますが、進行してしまうと手遅れになることもあります。早めに医療機関を受診しましょう。
4. 膣カンジダ症の再発
膣カンジダ症(膣の真菌感染症)は、激しいかゆみを伴い、非常に不快です。膣カンジダ症に何度もかかる場合は、ホルモンバランスが乱れている可能性があります。軽症であれば自宅でケアすることもできますが、短期間で何度も再発する場合は、医師による治療が必要です。
5. ニキビ
ホルモンバランスの変化でニキビができやすくなることがあります。特に生理前は黄体ホルモンが分泌され、皮脂が過剰に分泌されるため、毛穴に皮脂が溜まりやすくなるのです。こうしたニキビは、炎症が起こりやすいのが特徴です。ニキビ跡を残さないために、ホルモンのバランスを整えることが大切です。皮膚科医あるいは婦人科医に相談しましょう。
6. 寝汗やほてり
寝汗で目が覚めたり、日中に突然ほてりを感じたりするのもホルモンバランスの変化によるものと考えられます。こうした症状は更年期障害の典型的な症状ですが、他の原因でホルモンバランスが乱れている可能性もあるので、医師の診断を受けることが重要です。
7. 消化器系の問題
便秘や下痢などの消化器系の問題は、さまざまな要因によって引き起こされますが、ホルモンバランスの乱れが原因であることもあります。女性は生理中に消化不良に悩まされることが多いのですが、これはエストロゲンとプロゲステロンのレベルが生理中に変動するためです。また、甲状腺ホルモンも消化器系の問題と関係しています。生理中に胃や腸の不快な症状が続くようであれば、医師に相談してみましょう。
ホルモンバランスを整える方法
ホルモンバランスを整えるには、日頃から以下の7つのポイントに注意することが大切です。
1. 十分な睡眠
ホルモンバランスを整えるためには十分な睡眠が特に重要。たとえば、睡眠不足になると、レプチン(食欲抑制ホルモン)のレベルが下がり、グレリン(食欲刺激ホルモン)が多く分泌されることがわかっています。つまり、睡眠不足は肥満につながるのです。ホルモンのバランスを保つためには、最低でも7~8時間の睡眠が必要です。
2. 適度な運動
運動不足はホルモンバランスに悪影響を及ぼすので、ホルモンのバランスを保つためには、適度な運動が必要です。しかし負荷が高すぎたり、長時間に及ぶ運動はかえって疲労を溜め、ホルモンバランスに悪影響を及ぼします。軽めの負荷で短時間の運動を心がけましょう。
3. 抗酸化物質
研究により、抗酸化物質がホルモン疾患を予防することが確認されています。代表的な抗酸化物質にはビタミンCとEがあります。野菜や果物を多く摂取することで、抗酸化物質を取り入れることができます。
4. 食物繊維
オートミール、豆、サツマイモなど食物繊維を多く含む食品は、ホルモンバランスを正常に戻す効果があります。積極的に食事に取り入れましょう。
5. マグネシウム
体内のマグネシウム濃度が低下すると、睡眠障害、イライラ、吐き気、不安感などの症状を引き起こすだけでなく、ホルモンにも影響を与えます。マグネシウムはひじきなどの海藻類、魚、果物、野菜、大豆などに多く含まれています。
6. ストレス解消
ホルモンバランスを乱す大きな原因に、ストレスが挙げられます。瞑想や呼吸法は、ストレスを解消し、ホルモンバランスを戻すのに役立ちます。
7. 健康的な脂肪
健康的な脂肪とオメガ3脂肪酸も、ホルモンバランスを安定させるのに役立ちます。ココナッツオイル、アボカド、亜麻仁油、オリーブオイル、ナッツ類、サーモンなどを日頃から食事に取り入れましょう。
8. 腸内環境の改善
乳酸菌やビフィズス菌など善玉菌(プロバイオティクス)や発酵食品は、ホルモンの乱れで悪化した腸内環境を改善してくれます。
9. カフェインは控えめに
コーヒー、コーラ、エナジードリンクなどに多く含まれるカフェインは、体にストレスを与えます。緑茶に変えてみてはいかがでしょうか。
男性のホルモンバランスの乱れ
男性もホルモンバランスが崩れることがあります。男性の場合はテストステロンの欠乏を示す場合が多く、勃起不全を引き起こし、長期的には身体能力の低下、筋力の低下、貧血、高血糖、骨の脆弱化などを引き起こす可能性があります。
ホルモンの乱れは、男性の胸の形にもよく現れます。テストステロンの欠乏、肝臓疾患、一部の薬の副作用、女性ホルモンの過剰分泌などの結果、乳房組織が病的に増加し、胸がふくらむことがあります。
ホルモンは心と体を支える大切な役割を担っているため、ホルモンバランスが乱れると、さまざまな不快な症状が現れてきます。睡眠不足や運動不足に注意し、栄養補給をきちんと行うなど、日頃からの心がけが大切です。また、疑わしい症状が出ている場合は、医師に相談してみましょう。血液検査でホルモン量を測定し、適切な対策を提案してくれます。
出典: bustle, wunderweib
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