睡眠ホルモンが分泌されて体もリラックス｜寝る前に目元を温めると体が喜ぶ

暖かい日が続くようになったとは言え、まだまだ吹く風は冷たく朝晩は寒さを感じるこの季節。1年の中でも最高気温と最低気温の日較差が大きい季節のため、日差しが暖かい日中は薄着でもいいですが、早朝や夕方の通勤時はやはりまだ1枚羽織るものやストールがあると心強いですよね。

また低気圧と高気圧の入れ替わりが激しく、コロコロと天気が変わりやすい季節でもあり、こうした天候や気温の激しい変化は自律神経系のバランスを乱しやすく冷え症をまねく原因にもなるのです。

体が慢性的に冷えてしまうと、体がだるく疲れが取れにくくなったり、頭痛や肩こりにむくみ、そして不眠などと体に不調が現れます。特に就寝時は足先が冷えてなかなか眠りにつけない、または冷えにより眠りが浅く疲れが取れないと言う症状に頭を悩ませている方も多いことと思います。

私たちの体は通常、睡眠の30分ほど前から手足の皮膚の温度が上がることで体内の熱を逃し、体の深層体温を下げて眠りにつきます。しかし、手足が冷えていることで、この放熱がうまくできず体内の深層温度が下がらないため、なかなか眠りにつくことができないのです。就寝時靴下を履かない方がいいと言うのはこの理由のためだったのです。しかし、つい足先が冷えるため靴下を履きたくなりますよね。

そんな時におすすめしたいのが、就寝前の10分のホットアイマスク。夜寝る前に、目元を温めることで、寝付きを促進し深い睡眠をもたらすと言うのです。

◾️ 目もとを温めるとリラックスできる
目元には自律神経の働きを切り替えるスイッチがあると言われています。そのため目もとを温めることで、三叉（さんさ）神経（感覚神経）が刺激され、交感神経が優位な状態から、副交感神経が優位な状態に変わり、体をリラックス状態へと導いてくれます。交感神経の活動が弱まることで、手足の抹消の血管が膨らみ体からの熱の放出が促されるため、寝つきが良くるのです。手足から放熱がうまくできているため、いつの間にか手足も温まっています。

また、寝る前に目を閉じ光を遮断することで、脳内で十分なメラトニンが分泌されます。メラトニンは、体内時計に働きかけることで、覚醒と睡眠を切り替え自然な眠りを誘う作用がある「睡眠ホルモン」と呼ばれています。このメラトニンが分泌されることで、血圧や体温が下がり安らかな眠りをもたらしてくれます。

あずきのチカラ買ったー😍

パソコン仕事で目の奥がずーーーぅん💧
これいいよーと勧められて使ってみることに✨
レンジでチンするだけで何回でも使えるし、経済的でいい☺️👍 pic.twitter.com/v3V3aVekal

— 着物ラーメン女子・あき『奈良ぱーぷる』アンバサダー (@kimono_ramen) February 24, 2019

＜寝つきが良くなる目元の温め方＞
フェイスタオルを準備し、タオルを濡らし固く絞ったあと、電子レンジに入れ500wで40〜45秒温めます。（温めすぎると火傷の原因となります。十分に注意をしてください）蒸しタオルの温度は38度を目安に作ってください。※市販のアイマスクをお持ちの方がそれでOKです。

蒸しタオルを作ったら、目元に10分ほど当てます。蒸しタオルをとったら、そのまま就寝します。リラックスした状態のため、数分で眠りにつくことができるそうです。この時、普段靴下を履いて寝ていると言う方は靴下は脱いでください。

◾️ 目を温めることで得られるその他のメリット

• 目の調整力の低下の防止
  寝る前に10分目元を温めることを習慣にしていると、夕方に感じる疲れ目や焦点がぼんやりしてくると言った症状を防いでくれます。目の調整力が衰えるとやがては老眼に。この習慣を続けることで老眼の進行を遅らせることができるそうです。
• 眼精疲労の軽減
  目元を温めると副交感神経が優位になるだけでなく、目の周囲の細かい血流が改善されます。その結果、緊張して凝り固まった目周りが緩まり目の疲れを改善してくれます。

• ドライアイの改善
  パソコンやスマホを見る時間が長い私たちは、知らず知らずのうちに瞬きの回数が減り目が乾きがちです。しかし目を温めることで、まぶたの中にある脂腺（マイボーム腺）から脂が分泌されやすくなるそうです。この脂分が眼球の表面で涙の上を覆うように膜を形成してくれるため、涙が蒸発してドライアイにあるのを防いでくれます。コンタクトレンズを日常的に使っていると言う方には特におすすめの方法です。

目元を温めると、じんわりと温かさが伝わり疲れが取れるような感覚がありますが、寝る前に温めることで体に嬉しい作用が数多くありました。冷え性で眠れないと言う方は、電気毛布や湯たんぽ、室温の調整で眠りにつきやすい暖かさを用意することも対策ですが、ぜひこの目元を温めると言う方法を試してみてください。また、ストレスを感じ不眠気味という方も、副交感神経が優位となりリラックスを促してくれるためこちらの方法を試したら、効果を期待できそうですね。

プレビュー画像：©︎Twitter/kimono_ramen