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料理のヒント

瑞々しさを保ってえぐみもスッキリ|ほうれん草のアク抜きに使う意外なもの

貧血の予防に欠かせない鉄分が豊富なほうれん草は、そのほかにも皮膚や粘膜、免疫力を正常に保つβカロテン、そしてカルシウムも豊富。おひたし、炒め物、鍋などに使い勝手もよく、キッチンに常備しておきたい野菜の一つです。

ほうれん草は、調理の際に下茹でしてアクを取り除く必要があります。アク抜きがしっかりされていないほうれん草を食べると、口の中がキシキシして独特のえぐみを感じることがありますよね。これは、ほうれん草の「シュウ酸」という成分が、唾液に含まれるカルシウムと結合し「シュウ酸カルシウム」に変化したことが原因で起こるもの。また、ほうれん草のアクはこのようなえぐみやの原因となるだけでなく、尿路結石の原因にもなると言われています。

このようにちょっと注意したいアクですが、みなさん、ほうれん草のアク抜きは、普段どのようにしていますか?

お湯に塩を入れるという方が多いと思いましすが、実が塩ではなく「砂糖」がおすすめなんだそうです。

砂糖を入れたら甘くなる、そう思うかもしれませんが、アク抜きの際に入れる量はひとつまみ程のため甘味は残りません。茹であがったら、冷水で一気に冷やしてざるにあげればOKです。

ほうれん草のアクの正体であるシュウ酸を取り除くのは、塩でも砂糖でも効果があるそうですが、砂糖を入れることで、ほうれん草の細胞と湯の浸透圧が同じになり、細胞の破壊による栄養の流出を防ぐことができます。またアクがしっかりと抜けるためえぐみが抑えられ、旨みが引き立ってまろやかな味わいになるそうです。
さらに砂糖には保水効果があるため、塩茹でした時よりも瑞々しい食感に仕上がるのです。

この他にも砂糖は、その保水・保湿効果から、塊肉や水分が命の鶏胸肉にもみこむことで肉が柔らかくなり、お肉の水分保持にも役立つそうです。また、砂糖を使ってスクラブを作れば保水効果があるためお肌をしっとりさせる効果もあります。砂糖の持つ保湿・保水効果、いろいろなところで役に立つんですね。ほうれん草のえぐみが苦手な方は、砂糖を使った方法をぜひ試してみてください。

プレビュー画像:©︎Pinterest/東風七海 

瑞々しさを保ってえぐみもスッキリ|ほうれん草のアク抜きに使う意外なもの