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Lifehacks

「頭がいいね!」と褒められ続けた子供の末路はあまりに悲惨。子供の褒め方を今すぐ考え直して!

巷では欧米式の「褒めて伸ばす」子育てが人気です。親が子供のいい面をしっかりと見て、それを認めてあげる。そうすることで子供の自己肯定感を引き上げ、どんどん自発的に学習するようになる…子供をどんどん褒めること自体は推奨されるべきことと言えるでしょう。しかし皆さんはいつもどんな風に子供を褒めていますか?実は褒め方次第では、子供の成長を促すどころか、逆効果になってしまうことがあるのです。

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「こんなことが出来るなんて、とっても頭が良いんだね!」「すごく才能があるんだね!」…そんな風に子供を褒めていませんか?でもその褒め方には注意が必要です。

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“Psychological Science”に掲載されたアメリカ・カリフォルニア大学サンディエゴ校のゲイル・ヘイマン(Gail Heyman)氏の研究によると、子供の努力や行動ではなく、生まれ持った能力を褒めることは、学習意欲や難しい事に取り組んでいく能力を低下させる結果になるということが分かったそうです。

実験では、中国東部に暮らす300人の子供たちを対象に、数字カードを使った推理ゲームを行ないました。そしてゲームをプレイしている間、あるグループは頭の良さ(生まれ持った能力)を、そして別のグループは成績(努力・行為)を褒められました。するとなんと、頭の良さを褒められたグループの子は、その後ズルをする確率がずっと上がってしまったそうです。

頭の良さなど、生まれ持った能力を褒めることは、行動を褒めることとは違い、上手くやることに対するプレッシャーと結びつくだけなのではないかとヘイマン氏は推測します。頭がいいと褒められた子は、ズルをしてでも他人の期待に沿うような好成績を残さねばならないというプレッシャーを感じ取ってしまったのではないか、と結論づけています。

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いかがでしたか?子供を褒めて伸ばすという方針自体は決して間違いではありませんが、その褒め方には十分に注意が必要です。大切なのは子供の心に寄り添い、行動を具体的に褒めてあげることなのです。