ヘルスケア
実は健康によくない8つの生活習慣
健康を維持するには、日々の生活習慣が大切です。小さい頃なら、お母さんが「背筋を伸ばして座りなさい」「爪を噛まない」「よく噛んで食べよう」などと注意してくれたでしょう。しかし、大人になってから長い年月の間にもしかすると不健康な習慣が身に付いてしまっているかもしれません。
この記事では、多くの人の生活に定着している体によくない習慣をご紹介します。こうした習慣は一見無害に見えますが、長期にわたって続けると体に不具合が生じてしまいます。生活習慣の見直しの参考にしてください。
1. 水を大量に飲む
水を飲むことは健康維持に役立ちます。でも、どれくらい飲めばいいのでしょう?よく言われるのが「 1日に最低2~3リットルの水を飲むべき」という説。これを間に受けて、ペットボトルの水をがぶ飲みしている人がいます。でも、残念ながら、そう単純な話ではありません。
そもそも、1日2〜3リットルという推奨量は食事に含まれる水を含んだもの。水だけを飲むならもっとずっと少なくて十分なのです。さらに、急激に水を飲みすぎると、いわゆる「水中毒」になり、深刻な臓器障害につながり、死に至ることもあります。
高齢者や特定の病気の場合は、水分を多めに摂ることは理にかなっています。しかし、健康な人であれば、できるだけこまめに、少しずつ水分をとりましょう。
2. 仕事をしながら食事をする
忙しくて時間がとれず、仕事のデスクでランチする人は少なくありません。でも、PCと仕事の書類の間でむしゃむしゃ食べるのは、健康のためによくない習慣。キーボードや筆記用具についたパンくずや食べかすは、バクテリアのエサになります。こうして、デスク上に多くの有害な細菌が蓄積されていくのです。
また、食事にきちんと集中しないと、消化が乱れてしまいます。さらに、席についたまま体を動かさないので血流が停滞し、腰痛や肩こりの原因にもなります。時間短縮のためにデスクでランチをとることで、かえってコンディションが乱れて仕事の生産性は落ちてしまうのです。
3. 足を組む
これは、ほとんどの人がやっていますね。足を組んで座ると、エレガントでカジュアルに見えるという利点もあります。しかし、いつも足を組んで座っていると骨盤が傾いてしまい、長期的には背中や首の問題など姿勢の問題につながります。
4. 電子レンジでポップコーンを作る
ホームシアターで映画鑑賞する人が増えています。「映画といえばポップコーン」が譲れない人にとって、電子レンジで作れるポップコーンはお手軽です。バターを思わせるその香りが映画館気分をもりあげてくれるでしょう。しかし、この人工的なバター風味は実はジアセチルと呼ばれる化学物質によるもの。加熱すると蒸発し、吸い込むと肺を傷めることがわかっています。どうしても食べたい人は、食べる前にポップコーンを冷ましておくことでリスクを減らすことができるそうです。
5. 横向きかうつぶせで寝る
人それぞれ好きな寝相があります。横向きに寝る人、うつ伏せで寝る人、胎児の姿勢で寄り添いあうカップル。しかし、健康のためには仰向けが一番いいことが分かっています。横向きやうつ伏せ寝では、臓器が圧迫され、呼吸が妨げられるからです。
ただし、いびきをかく人や夜間呼吸停止に悩まされる人は仰向け寝は避けましょう。
6. 無脂肪牛乳を飲む
健康志向の高まりを受けて「低脂肪」「無脂肪」「ダイエット」などの表示がついた製品が冷蔵コーナーに並んでいます。しかし「低脂肪」だからといって、無条件に「ヘルシー」なわけではありません。例えば、低脂肪ヨーグルトは、脂肪が足りない分、クリーミーにするために炭水化物を加えています。
最近では無脂肪の牛乳もありますが、無脂肪乳は「脱脂」という科学的処理の過程で脂肪だけでなくビタミンやミネラルなど重要な栄養素も失われてしまいます。メーカーは、この不足分を粉乳を加えることで補おうとしていますが、これは生乳ほど健康的ではありません。健康志向の思わぬ落とし穴ですね。
7. 鳥に餌をやる
公園でハトに餌をやるのが好きな人は、自分の健康を害する恐れがあります。ハトの羽や糞には感染症の原因となるウイルスや病原体が含まれており、それがハトの羽ばたきによって空中に舞い上がります。餌ををあげている時にその病原体を吸い込んでしまうと、たとえばクリプトコックス症として知られる肺感染症を引き起こします。
8. 安いサングラスをかける
サングラスはおしゃれな日よけ対策として人気です。しかし、見た目はクールでも、多くのサングラスのUVカット性能はそれほど高くありません。特に安価な製品は、メーカーがUVフィルターを節約しているため、保護性能はほぼゼロです。
危険なのはその点。UVカット性能がなく、色が濃いだけのサングラスを使用すると目に悪影響があるのです。目は暗いところでは瞳孔が開き、より多くの光を取り込もうとします。そのため、UVカット性能がないサングラスをかけて、強い光を浴びると、有害な紫外線を二重に取り込むことになるのです。この状態を続けると、長期的には白内障や眼のガンの原因になる可能性もあります。サングラスは信頼できる眼鏡店で買いましょう。
こうした習慣は一見無害に見えますが、水滴も同じ位置に落ち続ければ岩に穴を開けてしまいます。長い期間続けてしまうと害になると肝に銘じて、生活習慣を見直していきましょう。
出典: Bright Side
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