ヘルスケア
足の裏のウイルス性いぼ(尋常性疣贅)を除去するセルフケアの方法
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)は主に足の裏にできるいぼ。この厄介ないぼをできるだけ早く取り除くためのセルフケアの方法をご紹介します。
(尋常性疣贅:じんじょうせいゆうぜい)とは?
尋常性疣贅(足の裏にできるものは足底疣贅:そくていゆうぜいとも言います)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)が目立たない傷から皮膚に侵入することで感染します。通常、足の裏や手指にいぼができ、とげのように内側に伸びて痛みを伴います。大きさは米粒くらいから梅干しくらいまで。表面がざらざらと盛り上がり、削ると点々と出血するのが特徴です。

何が感染を促進するの?
尋常性疣贅の原因となるウイルスは、プールの床や汗ばんだ靴下など、湿度の高い環境で、皮膚に侵入しやすくなります。また、免疫力の低下も感染を促進させます。
尋常性疣贅を除去する方法
尋常性疣贅は伝染するので、できるだけ早く治療する必要があります。そうしないと、他の人に感染すだけでなく、自分の体でも増殖してしまいます。
放置すると多発したり、治るまでに数カ月かかることもあります。幸い、以下にご紹介するように、尋常性疣贅を治療するために利用できる市販薬やセルフケアの方法は数多くあります。
1. 尋常性疣贅用のセルフケア湿布
セルフケアでは、患部に以下のどれかを塗布し、必要に応じて湿布で固定します。
- タマネギのスライス
- 半分にスライスしたニンニク
- レモンジュース
- ティーツリーオイル
- 酢
- 生理食塩水
尋常性疣贅は、上記のいずれかを定期的に使用することで、約1~2週間後に消失します。
2. ダクトテープ
また、足底の疣贅を治療するためにダクトテープ(強力多用途補修テープ)を使う人もいます。入浴後、足底疣贅をダクトテープで覆います。6日後にテープを剥がします。テープを貼っている間、いぼに酸素が届かず、細胞が死滅するため、軽石で取り除くことができます。
3. いぼ用のパッチ
いぼ用のパッチは、ドラッグストアや薬局で購入することができます。例えば、広く普及しているイボコロリなどです。パッチはいぼの広がりを防ぎ、有効成分サリチル酸で硬くなった皮膚を柔らかくして、優しく除去します。
いつ病院に行くべき?
セルフケアで数週間治療してもまだいぼが残っている場合は病院で診てもらいましょう。いぼが広がったり、他の場所に現れた場合にも、受診してください。
また、以下のリスクグループに属する人は、尋常性疣贅ができた場合、必ず医師の診察を受けましょう。
- 糖尿病
- 循環器系疾患
- 免疫力が低い方
- 傷の治りが悪い人
凍結療法
医療機関で尋常性疣贅を除去する場合、液体窒素で凍らせて除去する「凍結療法」が一般的です。少し痛い治療法ですが、効果は高いと言われています。ただし、1回で完治することは少ないので、根気よく治療しなければなりません。

尋常性疣贅はなかなか治りにくく厄介。病院に行くよりもセルフケアの方が治りやすい場合もあります。どの治療法が自分に合っているかを知るには、自分で試してみるのが一番です。
出典:brigitte
プレビュー画像:©MediaPartisans
