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Lifehacks

蜜がたっぷり|おいしいりんごを見分けるコツ

食物繊維やミネラルが豊富なりんごは、高血圧の予防、そしてむくみや二日酔い防止の効果を持つなど、冬場の体の健康維持に積極的に摂っていきたい食べ物です。でも、りんごを買うときって甘味が強いかどうか、みなさんどのように選んでいますか?手にとって甘い香りが漂うもの、ツヤツヤで身がしっかり張っているもの…それぞれ思い思いにりんごを選んでいると思います。

でも実はりんごはその表面に見られる皮の様子に選ぶコツがあるのだそう。そのコツは、りんごの皮のデコボコ

りんごの皮に見られるデコボコは、「いぼり」と呼ばれ、それが入ったいぼりりんごはたっぷりと栄養分を吸収しているため、蜜がたくさん入り完熟しており、味はもちろんのこと、果汁が多く、歯ごたえもしっかりとして究極の美味しさと言われるりんごだそうです。

そのいぼりりんごは、全ての木でなるわけではなく数年かけて成熟した木の枝に実ります。さらに、剪定をはじめとする様々な条件が重なった枝にだけ実るため、究極のりんごなのです。蜜がたっぷりとつまり美味しいいぼりりんごですが、この時期店頭に並ぶ時も普通のツルツルりんごに混ざって販売されることが多いそうです。

りんごの蜜は、一般にそれ自体には甘味はないと言われています。りんごの蜜の正体は、「ソルビトール」という糖質アルコールの一種。これは葉っぱが光合成をして作られる物質で、りんごの成長段階において葉から果実にどんどん運ばれます。そしてこのソルビトールは果実の中でりんごの甘味となるしょ糖や果糖となります。

しかし、次第にりんごが完熟し、ソルビトールが甘味に変換されなくなると、そのままの状態で今度は果実内の水分を吸収し始めます。これが蜜となって現れるのです。蜜がたっぷり入ったりんごは、これ以上甘味に変換しなくてもよいという状態まで完熟しているので美味しいりんごというわけです。

いぼりりんごに見られる表面の凹凸以外にも、手に持った時にずっしりと重量感を感じられ、またお尻の部分が飴色になっている場合は蜜がたっぷり詰まった証拠。特に飴色の色が見られた場合は、そこからりんごの甘くて爽やかな香りがただよってきます。

切った時に、蜜がたっぷり含まれていると、美味しいりんごに当たったと嬉しくなりますよね。蜜が入りやすい品種は、サンふじ、ふじ系のりんごと言われています。もしスーパーでりんごを購入するときは、いぼりりんごを探してみてください。また、以前紹介したりんごを使った発酵りんごの作り方の記事はこちらからご覧いただけます。

プレビュー画像:©︎Twitter/1987813