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Lifehacks

イチジクはビーガン食ではない?その理由が驚きだった!

イチジクはお好きですか?柔らかくなめらかな食感とプチプチの食感を同時に楽しめて、栄養価も高いイチジクは人気のフルーツです。

イチジク

イチジクの旬は夏から秋。でも今はそれ以外の季節でもドライイチジクなら手軽に食べることもできますね。でも、ドライイチジクって、実を開いてみると小さな虫のようなものが入っていて、何だろうと気になった人はいませんか?あれ、実は「イチジクコバチ」という虫なんです。でも、なんで実の中に虫が入っているのでしょう?

イチジクの特殊性

その秘密はイチジクの特殊な形にあります。イチジクは実の中に花がしまいこまれているんです。花を内側に向けて球体に押し込めたようなイメージです。あの独特のプチプチ食感、あれがイチジクの花なんですよ。

イチジクとイチジクコバチは共生関係にあります。コバチはイチジクの実の中に穴を開けて、侵入し、その中で産卵します。卵から孵ったコバチは実の中で受精します。そして、オスがイチジクをかじってトンネルを作り、そのときにイチジクの花粉が体につき、受粉を助けるのです。

Huge fig!!

オスが花粉まみれになって必死に作ったトンネル。でもそこから外に飛び出すのはメスだけなんです。メスは卵を抱えて外の世界に出ていき、仕事を終えたオスは実の中でそのまま死んでしまいます。ですから、野生のイチジクのなかには小さなオスのコバチたちが入っているというわけです。なんとも切ない一生を送るオスたち、ちょっぴり同情してしまいます。

同情なんてしない!!虫が入っている果物なんて絶対食べたくないっ!と思った人もいるでしょうが、ご安心ください。日本にはイチジクコバチは生息していません受粉してくれるコバチがいないため、日本のイチジクはすべてメス木のみ。日本で栽培されるイチジクの実はすべて受粉しなくても甘く大きくなるように改良されているのです。

Feigen

イチジクはビーガン向けではない?

でも、ドライイチジクは海外産の野生種が多いため、コバチが潜んでいる可能性があります。海外では、ビーガン(厳格な菜食主義)の人たちは虫が入っている可能性が高いという理由でイチジクは食べません。また、ドライイチジクのパッケージにも「ビーガン向け」のシールは貼られていません。日本のベジタリアンの方は海外でイチジクを食べるときはご注意くださいね。

figs.

とりあえず日本のフレッシュなイチジクには虫がいないので、安心して食べられます。イチジクは食べられる季節が8月から10月と短いので今のうちにぜひ満喫してください!

またドライイチジクの健康効果と手作りの方法を紹介した記事もぜひご覧ください。

プレビュー画像: © flickr/hillary h © Pinterest/Cornell Chronicle