スウェーデンでは体内にマイクロチップを埋め込む人が増加中|手ぶら決済を可能にするバイオハック

「カエルを熱いお湯に入れたら一瞬で飛び出して逃げていく。しかしカエルを入れた水の温度を少しずつ上げていくと、カエルは温度の変化に気づかないので茹で上がってしまう」これは昔からよく使われる例え話で、ゆっくりとした環境の変化は、それが例え悪い方向に進んでいるものだとしても、気づきにくいものだということを比喩しています。

この比喩はビジネスの分野で使われることが多いですが、私たちが日常的に使っている科学技術の例えにも当てはまります。

今回ご紹介するスウェーデンで流行り始めたある科学技術はこの「茹でガエル」の良い例になるでしょう。イケアでおなじみのスウェーデンでは今、人と機械の融合が始まっているのです。

 
 
 
 
 
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厳格に言えばペースメーカーや人工関節などの使用も人と機械の融合なのでしょうが、医学的な必要性があってのこと。スウェーデンでは、医学的な必要性とは関係なく、生活を便利にするためのアップグレードのような位置付けで人と機械の融合が進んでいるのです。

 
 
 
 
 
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親指と人差し指の間に米粒大のマイクロチップを埋め込んでいるのです。このマイクロチップは、クレジットカード、定期券、オフィスのカードキーなどの機能を果たします。手ぶらのキャッスレス決済が可能になるというわけです。

さらにソーシャルメディアのプロフィールやリンク情報も記録することができ、チップをスマホでスキャンすればスマホ画面に個人のプロフィールやリンク情報が直接表示されるのです。また電車やバス、オフィスでは、読み込まれたチップの情報が有効だと認識されればドアが開く仕組みです。

 
 
 
 
 
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手に埋め込まれるマイクロチップは、Near Field Communication(NFC)と呼ばれるスマホにも搭載されている「かざして通信」する技術を応用しています。数センチの距離からも読み込み可能で、電磁波を通じて通信されます。

スウェーデン鉄道は実際2017年から、手に埋め込まれたハンドマイクロチップでの運賃支払いオプションを提供しています。2017年7月には200人ほどの乗客がハンドマイクロチップでの運賃支払いサービスの利用を開始しました。下の動画では電車でのサービス利用の様子がご覧いただけます。

このマイクロチップは「受動的」に働くもので、情報を読み込む能動的な働きはできません。現在のところGPS機能は搭載していませんが、技術的には可能だそうで、もしこの機能が稼働された場合、地球上どこにいても手を失わない限り個人の位置情報を完全に特定できるようになるでしょう。

2018年末には約4,000人のスウェーデン人が手にマイクロチップを埋め込んでいます。利用者数は今後も伸び続けると予測されています。

チップのお値段は”インストール”費用と合わせて約2万円。会社によっては社員への福利厚生オプションのひとつとしてマイクロチップ埋め込み費用を肩代わりするところもあります。

Instagramに投稿された下の動画では、チップ埋め込みの様子がご覧いただけます。埋め込みといっても、メスを使わず血を一滴も流すこともありません。

 
 
 
 
 
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スウェーデン社会は、新しい技術や個人のプライバシーに関して寛容な風潮があり、誰でも税務署にけば他人の給与額を問い合わせることができるほど。

それでもこのハンドマイクロチップには批判の声もあります。チップ内の情報が意図せず読み取られたり、不正に利用されたりする可能性もあるからです。チップを悪用すれば個人を監視し、行動を制限することも十分可能です。さらに長期にわたるチップ埋め込みによる体への影響などについてはまだ研究されていません。

 
 
 
 
 
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Ein Beitrag geteilt von Sandra Würthner (@sandra_wuerthner) am

手にチップを埋めこめば、クレジットカードもカードキーも定期も携帯する必要はなく、手をかざすだけで個人情報を交換したりパソコンの電源を入れたりできます。ただ、何者かにコントロールされる危険を冒して手に入れるだけの価値があるかどうかは、最終的には個人の判断にほかなりません。このバイオハックあなたはどう思いますか?

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