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手のひらに乗っているアートのようなもの 正体は…

最近は、わからないことや疑問に思ったことは何でも「ググれ」ば、何かしらの答えが返ってくる時代です。ネットの掲示板などで写真付きで「これは何ですか?」と問いかけたところ、長年の疑問が一気に解決したなんてこともありますね。

でもこれはどうでしょう?みなさんこれが何かわかりますか?

手術によって取り出された犬の膀胱結石です。大きくてぼこぼことした突起があります。
Twitter/minopu

獣医師でありアニメの脚本や演出を手がけるMinoru Ashina(芦名みのる)さん(@minopu)が紹介したこちらの物体。外科手術で動物の体内から取り出したものだそうです。

その正体は….

「『何ですか?』という質問が多いので解説をしておくと、これは犬の膀胱結石です。手術によって摘出されました。すごいですねえ。」

なんと答えは、犬の膀胱結石だというのです!

結石といえば、膀胱や腎臓、また尿管にできた結晶からなるもの。多くの人が数ミリの小さなものを想像したのではないでしょうか。しかし、今回Minoru Ashina(芦名みのる)さんが紹介したのは、数センチにも及ぶ大きなものだったのです。しかも、でこぼことした突起があり、まるで何かアーティステックなオブジェを彷彿とさせるフォルムです。

Twitter/minopu

生命はアートと言及があるように、まさに世の「結石」に対するイメージを覆すこの画像、正体を知ってみなさんも驚いたのではないでしょうか。

できてしまうと大変な激痛を伴うと言われる結石。大きいと数センチにもなると言われています。

結石は尿に溶け込んだカルシウム、リン、マグネシウムなどのミネラル類や、体に不要な老廃物などが、なんらかの理由で水に溶けずに石のように固まってできるものです。犬の場合は、多くがストルバイト結石かシュウ酸カルシウム結石であると言われ、ストルバイト結石は食事療法により対処できますが、シュウ酸カルシウム結石の場合は外科手術で石を取り除く必要があるのだそうです。

結石ができた場合、無症状の犬もいますが、トイレの回数が増える、尿が出にくく粗相をするようになる、また頻尿や血尿、排尿時の鳴き声などの症状が見られます。また、尿にキラキラしたものが見えるような場合は、結石になる前の結晶が混ざっている可能性があります。これらの症状を見かけたら、すぐにかかりつけの動物病院で診察を受けることをおすすめします。 

今回、手術にて取り出された大きな結石。その姿形に驚いてしまいますが、こんな大きくてゴロゴロした結石があったなんて、ワンコもさぞかし痛かったはず。無事に取り出すことができて本当に良かったですね🐶

プレビュー画像:©︎Twitter/minopu
出典:HALU動物病院, 犬との暮らし大百科, ©︎Twitter@minopu