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家事

【掃除用具の色分けのススメ】プロの衛生管理手法をご家庭で

衛生管理が特に重要な病院やレストランでは、衛生管理の「見える化」が実践されているのをご存知ですか?

この「見える化」のポイントは、用具の「色分け」。色の違う用具を場所によって使い分けることで雑菌が広がるのを防ぐのです。

この色分け法、一見単純な方法に見えますが、すでにグローバルスタンダードになっている効果的な衛生管理方法なんです。こうしたプロの手法はもちろんご家庭でも役立ちます!

今回は、掃除用具を色分けして、家の中を清潔に保つコツをご紹介します。

掃除用具を色分けする理由

「色分け」は、雑菌の繁殖を最小限に抑えることを目的としています。たとえば、トイレ掃除に使った雑巾で、リビングのリモコンを拭いたりしませんよね。そんなことをしたら、トイレの雑菌が家中に広がってしまいます。

つまり、どの雑巾を何に使ったかを把握するために、色を変えて「見える化」するのです。色は汚染レベルの異なるエリアごとに設定します。こうすることで、直感的に汚染エリアと清潔エリアの交差汚染を防ぐことができるのです。

各色のエリア設定

青、緑、黄、赤の4色のエリア分けの例をご紹介します。あとは、エリアごとに該当する色の掃除用具(ここでは雑巾を例にあげます)を使って掃除を行うようにしてください。

緑:キッチン

緑色の雑巾は、キッチンなど最も衛生的に使いたいエリア用。ドアノブやリモコンなど、頻繁に触るものにも使用します。

青:リビングルーム

青色の雑巾は、リビングルームやベッドルームにあるテーブル、ドア、その他の家具すべてに使用します。

©Media Partisans

黄;浴室

洗面台、鏡、タイル、シャワー、バスタブなど、浴室内のあらゆる表面の清掃に使用します。ただし、トイレは除きます。

©pixabay/Myriams photos

赤:トイレ

赤の雑巾は、細菌やバクテリアに汚染されている場所に使用します。つまり、トイレの便器およびトイレ周りの掃除用。トイレが複数ある場合は、それぞれのトイレに別の雑巾を使用して、トイレからトイレへ細菌が移るのを防ぎましょう。

©Getty Images

ここで重要なのは、雑巾の色を変えるたびにバケツの水も交換すること。あるいは最初から各エリアで別のバケツを使用しましょう。

雑巾を何度も繰り返し使う場合は、掃除の後、煮沸消毒するか、漂白剤に20分ほどつけ置きして殺菌してください。

もちろん自分なりのカラーシステムを確立することも可能です。重要なのは、混乱しないことです。

色分けをすれば、迷うことがなくなり、家の中の衛生管理を楽にできます。色分けされた雑巾、クロス、スポンジ、タワシなどが販売されているので、ぜひ活用してみてください。

出典: hauswirtschaft.info
プレビュー画像: ©pixabay/Myriams-fotos