時間が止まった廃墟の村|イタリアのゴーストタウン15選

イタリアといえばさまざまな遺跡が有名ですが、古代遺跡以外に、新たに観光客の人気を集めつつあるのが「新しい遺跡」。 自然災害や経済的理由で人々が他の地に移住し、廃墟と化した村々です。

人々が去った後も、石造りの集落のほとんどは手つかずのまま残されており、過ぎ去った時代を映す「遺跡」となっています。

Craco

崖の上、海岸、山の斜面、人里離れた場所にある見捨てられた場所が放つ息を呑むような不思議な美しさをご覧ください。

1. ブロンディーノ

まだ人が住んでいるように見えるキッチン。家主は20年前に亡くなったと言われています。彼はピードモント北部のこの小さな村の最後の住人でした。

Brondino

2. ロシーニョヴェッキオ

ロシーニョヴェッキオ村の最後の住人ジュゼッペ・トゥルニオ。サンタクロースみたいな彼は観光客のガイドとして働いています。

Giuseppe Spagnuolo

この村は標高560mの山の斜面にあります。今から約60年前、土砂崩れの恐れがあるため、少し離れた場所に村を再建することになり、人々は退去しました。予想された土砂災害は今もまだ起きておらず、17世紀に造られた集落は良好な状態を保っています。

Roscigno Vechia

3. スクラーティ

マンギアパネ洞窟の中にある小さな家々が連なる村。最初にここに人が定住したのは先史時代。その後、19世紀初頭に再びこの洞窟に集落が作られました。今では人は住んでおらず、さびれた集落が洞窟の中に残されています。

Scurati

4. コンソノ

コンソノは1960年代に、イタリアにラスベガスのようなリゾートを作ろうと企業家マリオ・バーニョ伯が建設しました。古い村の住民は全員、この土地から退去させられ、高級ホテルやナイトクラブなどが立ち並ぶリゾート地は完成。しかし、1987年に唯一の連絡道路が雪崩で破壊されたるとコンソノは孤立し、ゴーストタウンとなりました。

Consonno

5. クラーコ

紀元前からあった歴史的な地区クラーコは、20世紀半ばに頻繁に発生した地震により建物の一部に被害を受けました。その後も土砂崩れが続き、住むには危険な状態に。1960年代から住民が退去しはじめ、1981年に最後の住民が転出しました。今も、山の斜面に崩れかけた建物がひっそりと遺っています。

Craco

6. モンテヴェッキオ

イタリアで最も古い鉱山の一つ。モンテヴェッキオ周辺の鉱業はローマ時代に遡ります。かつて、鉱業が栄えた時代には3,000人以上がこの鉱山村に住んでいました。1991年、鉱山は長年にわたる不振の末、ついに廃山となり、人々は姿を消しました。

Montevecchio

7. ポッジョレアーレ

シチリア島にあるこの村は1968年の地震で被害を受け、放棄されることに。村は数キロ南に再建され、すべての住民が転出しました。

Poggioreale

8. カルボネーラ島

この小さな島は、かつてはイタリア海軍の無線電信局でしたが、1960年に住宅用に再建されました。しかし、わずか数十年後の20世紀末には、再び無人島に。

Carbonera

9. ネビダ

サルデーニャ島の海岸に位置するかつての鉛・亜鉛鉱山です。1970年に鉱山は閉鎖され、ネビダの住民は転出しました。今も残るのは、1897年に建設されたラマルモラと呼ばれる施設と1910年当時人口約3,000人の集落のみです。

La Marmora

10. モンテルガ

ゴーストタウンとなったもう一つのイタリアの村。この小さな村の歴史はイタリアのファシスト時代の1928年に始まりました。農場として拡大し、1950年代には急速に発展したのもつかの間、土地の私有化が進み、1980年代初めに村民は都市に移住し、廃村になりました。

Villaggio abbandonato di Monteruga, Lecce

11. モンテラノ

モンテラノは17世紀にマラリアの脅威にさらされ、住民の多くがこの地を去りました。1799年春にフランス軍によって破壊された後、完全に放棄されました。この地ではそれ以来時間が止まっています。

Monterano

12. ペンテダッティロ

長い歴史を持つ小さなゴーストタウン。この廃村はギリシャの遺跡といってもいいかもしれません。紀元前640年ギリシアからの入植地として建設されたこの村は、イタリア統一前までギリシャ語圏の独立した村でした。1783年に地震で大きな被害を受け、ほとんどの住民が移住。さらに1960年代半ば、残りの住民も地震の危険があるために退去しました。岩山にかこまれた荒れ果てた村、遠くから見ると神秘的です。

Pentedattilo, Calabria, Italia

13. イゾラ・サンタ

アルプスの中腹に位置する小さな湖の横にある村。1949年、ダムが建設され、この古代村一部がダムの底に。ダム建設により地盤がゆるくなり、危険であるため、1975年に完全に放棄されました。

Isola Santa

14. ログーディ・ヴェッキオ

標高527m、岩の上に建つ古都ログーディ・ヴェッキオは、イタリア最南端の元ギリシャ人居留地です。1973年、二度の大洪水で多くの死者が出て、家屋も大きな被害を受けた後、放棄されました。現在は山頂にあるゴーストタウンとして人気の観光地となっています。

pint1

15. アーピチェ

ベネヴェントにあるアピーチェは、1980年11月以来、無人の村となっています。強い地震により、人々は急いで村を離れることになりました。人々が残していった物は、かつての暮らしを想起させます。幸い、地震で死者は出ませんでしたが、それ以来アピーチェはゴーストタウンとなっています。

Apice

これらの廃村は今では人気の観光地となっています。時間の止まった集落から当時の人々の暮らしを想起し、自然が人工物を飲み込んでいく様に圧倒され、美しい自然と寂寥たる廃墟のコントラストに息をのむ…廃墟と化した村々に人々が魅了されるのもうなずけます。

プレビュー画像: ©Pinterest/Dani Santtana ©Pinterest/repubblica.it

コメント

おすすめの記事