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女性が自転車に乗るときのあの悩みはサドルを変えると解消できた!

多くの女性が、自転車に乗っていて痛い思いをしたことがあるのではないでしょうか?

自転車を漕いで筋肉痛になった痛みなどではありません。サイクリング中に女性のいわゆるデリケートゾーンが圧迫されたり、挟まれたりして痛いのです。ある女性がTikTokでその理由と解決策を提示して、話題を集めています。

米ワシントン州に住む24歳のエマ・レナーは、子どものころから、自分は自転車に向いていないと思っていたそう。だって自転車に乗ると、股の部分が痛いのです。

Saddle

サドルのせいだった

現在300万回以上再生されているTikTokのビデオで、エマはこう説明しています。

「いつも、痛みに耐えられない自分がおかしいんだと思っていました。でも、私は痛みを感じる必要はまったくなかったんです。女性にとって、このサドルが問題なのです!」

©TikTok/emmajrenner

彼女は、従来のサドルが女性の体に適していない理由を説明します。「女性はお尻が広いため、このサドルだと(坐骨ではなく)恥骨で全体重を支えることになるのです」

男性に比べて骨盤が広い女性は、狭いサドルだと坐骨がサドルの外側に出てしまいます。その結果、恥骨だけに圧がかかってしまうのです。だから痛みやしびれを感じるのですね。

でも、エマは解決策があることを知っています。

©TikTok/emmajrenner

この問題を解決してくれるのが幅の広い女性用サドル。「このサドルは幅が広く、厚みがあるので、私たちのお尻にぴったりなんです。さらに、真ん中に切れ込みが入っているので、デリケートゾーンが圧迫されません。体重は下半身に移動します」

この気づきは女性にとって画期的なことです。多くの女性が、痛みを感じる「自分」が問題だと何年も、何十年も思い込んできたのです。でも、問題なのは「サドル」の方でした。

残念ながら、男性の体を基準にしているこの世界では、このような思い込みは珍しいことではありません。

「自分に合ったサドルを買いましょう」とエマは勧めます。「もし、ある製品を使用して不快感や痛みを感じたなら、その製品はおそらくあなたの体格に合わせて作られていません。大丈夫ではないのです」

@emmajrenner raise your hand if you’ve been personally victimized by “standard” bike seats🙋🏼‍♀️🙋🏼‍♀️🙋🏼‍♀️🙋🏼‍♀️ #bike #design #silentmajority #bikeseat #genderequality #fyp #outdoors ♬ original sound – EJ Renner

女性と男性の解剖学的構造の違いをご説明しましょう。

恥骨部への圧迫

下の図をご覧ください。一見、男女の解剖学的な違いはほとんどないように見えますが、女性だけが自転車に乗ったときに痛みを感じるのには理由があります。女性の恥骨結合の位置は、男性よりもわずかに低いのです。この小さな違いが、痛みの主な原因です。

 
 
 
 
 
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次の図は、狭すぎるサドルがいかに不快であるかを明確に示しています。幅が狭いサドルでは圧力がかかるのは恥骨やデリケートゾーンのみで、両側のお尻(大臀部)には圧はかかっていません。一方、幅の広いサドルでは、体重は適切な場所に均等に分散されます。

さらに、サドルは従来の男性用サドルよりも少し平らであるべきです。形状が悪いと、さらに圧迫感が増します。

こうしたことが女性用サドル開発のための圧力測定調査で明らかになっています。

 
 
 
 
 
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自転車に乗るときに女性が間違えやすいポイントはサドルだけではありません。ハンドルバーの調整も重要です。エール大学の研究によると、ハンドルバーの位置が低すぎると、デリケートゾーンに負担がかかりやすくなったり、神経や血管がつままれることになります。そうすると、大切なデリケートゾーンの感度が鈍くなることもあるのです。

男性の場合はその逆で、細いサドルと低いハンドルが体重をちょうどいい位置に分散してくれます。ハンドルが高すぎると、勃起不全になる可能性があるのです。

IMG_1641

女性には女性特有のお尻構造に合わせたサドルが必要だったのですね。これまで、自転車に乗るときは多少の圧迫やしびれを我慢するのが普通だと思っていた女性は多いのではないでしょうか。でも、我慢する必要はないのです!

痛みやしびれのない快適なサイクリングを楽しむために、女性用サドル、是非お試しくださいね。

出典:buzzfeed, sq-lab, wochenblatt
プレビュー画像:©TikTok/emmajrenner