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医療関係者も驚いた|TikTokで話題の錠剤ハック
皆さんは薬を飲むのが得意ですか?口の中いっぱいに薬の味を感じる粉薬が苦手という方もいれば、飲み込む時に異物感を感じるため錠剤が苦手という方もいると思います。特に小さなお子さんやペットを飼っているという方はなかなか薬を飲んでくれないためあの手この手で薬を飲んでもらえる工夫をしていらっしゃるのではないでしょうか。
TikTokに投稿された、薬に関するある動画が話題になっています。それはアメリカ・ラスベガスの看護学生ニコラス・カリーさんが投稿したもの。まずは実際に動画をご覧ください。
@yo_curry6
なんとニコラスさん、動画内で錠剤をシリンジを使ってあっという間に液体状に溶かしてしまっています。錠剤にわずかの量の水を入れたニコラスさんは、ピストン部分を使いシリンジ本体内の空気を出してから、ゆっくりとピストンを下に引いています。
シリンジ内を真空状態にしてピストン部分を上下してすることで、圧力がかかって水が錠剤のわずかな空気の隙間に入り込むため、溶けやすくなるのだそう。
たった数回この作業を繰り返しただけであっという間に薬が溶けてしまっているのがわかります。
ニコラスさんが紹介したこの方法は、実は看護師をしているニコラスさんのお母さんが教えてくれたのだそう。この動画は瞬く間に多く人の反響を呼び、これまでに1千万回以上再生され、190万人以上の人々がいいね!をするほど。特に、錠剤を飲むことができず、砕いて飲んでいたという人にとってはこの方法は朗報だったようです。また、医療現場で働くというユーザーも、「知らなかった!」と驚きの声をあげているほど注目を集めたようです。
@thejohnathandodson 14 years in healthcare and no one told me this before?! ? OP: @yo_curry6 #nurseproblems #doctor #np #pa #nurselife #nurse #newnurse #nursehack
今回ニコラスさんが紹介したシリンジを使い錠剤を溶かすという方法ですが、利用する場合はあらかじめ錠剤が溶かして使用してもいいものかどうかの確認と、薬を処方した医師や薬剤師との相談が必要とのこと。全ての錠剤に当てはまるわけではないので、あらかじめ上記の2点の確認を必ずするように、とニコラスさんは話しています。
日本でも、薬を溶かして服用する方法(簡易懸濁法)が飲み込む力の弱い子供や高齢者、また薬を経管チューブから投与する場合に利用されています。しかし、ニコラスさんが言っているように家庭でこの方法を利用する場合は、薬を溶かしていいかどうか必ず医師に確認をするようにしてください。また、溶かす際も必要な水分量の規定がある薬もあるため確認も必要となってきます。
簡易懸濁法ご存知ですか?
55℃のお湯に薬を入れ、数分待ち、溶かしてから薬を投与する方法です。
55℃のお湯は水と沸かしたお湯を1:2で混ぜることで用意できます。
徐放性製剤や溶けづらい薬には使えませんが、鼻管からの薬剤投与以外にも錠剤が飲み込み辛い人にも応用可能です。#Twitter薬学会 pic.twitter.com/gAwqXfvoWt— ファーマ?@薬学系Vtuber (@vt_pharma) December 30, 2020
世界中の多くの人が注目したニコラスさんの錠剤ハック、「大きな錠剤はのどにひっかかる」、「錠剤は飲めない」という方や、医療現場で働く人々にとって、衝撃かつ有益な情報だったようです。
プレビュー画像:©TikTok/yo_curry6
