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ヘルスケア

だるい日や二日酔いの時に飲みたい沖縄発かちゅー湯

疲労やストレス、また二日酔いで、朝起きても体がなんとなくだるいという日は誰にでもあるはず。一晩ぐっすり寝て起きてスッキリ爽快!と行きたいところですが、年齢とともにそうは簡単にはいかないものです。

そんなちょっとスッキリしない日の朝におすすめなのが、「かちゅー湯」という沖縄で愛飲されているソウルフードです。何か特別な料理なのかと思いきや、このかちゅー湯はお椀にたっぷりのかつお節と味噌を入れてお湯を注ぐだけという、沖縄発の即席味噌汁。

この超がつくほど簡単味噌汁が、だるい日の朝の体にとっても嬉しい作用を持っているというのです。

かちゅー湯が体にうれしい理由

かちゅーとは、沖縄の言葉で「かつお」のこと。栄養たっぷりの発酵食品であるかつお節と、同じく発酵食品である味噌の2つが、疲れや二日酔いで体がだるい時におすすめな理由は以下の通り。

・旨味成分のイノシン酸が代謝促進
かつお節の旨味成分のひとつであるイノシン酸には、細胞を活性化し体の新陳代謝を促す効果があると言われています。また、代謝を促すことで風邪予防、ダイエット効果、また美肌作用などを期待することができます。

・ペプチドで体も頭もすっきり
かつお節のもう一つの旨味成分であるアミノ酸が結合してできた物質であるペプチドには、疲労物質の乳酸を分解する酵素を増やす働きがあり、疲労回復効果があることがわかっています。またペプチドは脳内の神経伝達を阻害する水素イオンを除去する作用も持っているため、体だけでなく脳の疲れも取り除いてくれ、集中力アップにも効果が期待できるのです。ペプチドは、かつお節だけでなく味噌にもたっぷりと含まれています。

・アミノ酸が肝臓を解毒してくれる
かつお節や味噌に含まれるアミノ酸は肝臓の解毒作用を助けるため、二日酔いの際にもおすすめ。かちゅー湯なら、かつお節と味噌のダブルのアミノ酸効果でデトックスできます。また、水分も同時に摂れるのでアルコールによって脱水状態になっている体の水分補給にもなります。

体に元気をくれるかちゅー湯、作り方はとっても簡単です。

かちゅー湯の作り方

<基本のかちゅー湯の作り方>

用意するもの:
かつおぶし 1パック(1~3g)
味噌 大さじ1
お湯 1カップ

作り方:
お椀にかつお節と味噌を入れ熱湯を注いでまぜるだけ。かつお節は具としてそのままいただきます。もし食感が苦手な場合は粉末タイプの利用がおすすめです。(物足りない場合は粉末出汁やうまみ調味料を入れてください)

また、基本のかちゅー湯に刻みネギや生姜をいれたり、梅干しをいれたりと、アレンジは無限。その時の自分の体調に合わせて具材を入れても入れなくてもOKです。

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かちゅー湯を飲むおすすめ時間帯は朝

かちゅー湯は基本的にいつでも飲める一品ですが、特におすすめなのは朝。睡眠から目覚めた朝、温かいかちゅー湯を飲むことで内臓をやさしく温めてくれて、身体全体の働きを整えてくれます。さらに寝ている間に失った水分補給になるほか、かつお節や味噌に含まれる栄養素が全身の血のめぐりを整えてくれます。
また、味噌には麹の酵素による米のデンプン質が分解されたブドウ糖が含まれています。このブドウ糖は、脳の活動を支える唯一のエネルギー源となっていることから、朝に摂取することで1日の活動をサポートしてくれるのです。

体がだるい時や二日酔いの時におすすめなかちゅー湯ですが、その他にもかつお節のヒツチジンというアミノ酸は中性脂肪の燃焼を促す作用もあるため、ダイエット中の方にもおすすめです。時間のない時でも簡単につくれるかちゅー湯。体を中から温めて、元気をくれる1杯を習慣にしてみてもいいかもしれませんね。

プレビュー画像:©︎Pinterest/Lotus 
出典:CREA, 伏高, Nadia