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ヘルスケア

【食べ過ぎ注意】柿を食べたらお腹が痛む…腹痛の理由

季節とともに楽しみたい旬の果物や野菜。秋は「実りの秋」と言われるだけあり、おいしい食べ物がいっぱいです。

秋が旬の果物には、梨や巨峰、イチヂクとありますが、優しい甘さと独特の食感で人気なのが柿です。本格的な旬は10月から11月ともう少し気温が下がってからとなりますが、早いと8月の中旬ごろからスーパーなどで見かけるようになり、柿好きな人の中ではさっそく頂いたという人もいるのでは。

柿は、「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるほど栄養も豊富。抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンCやA、ウイルイスへの殺菌作用があるポリフェノールの一種であるタンニン、また体内の水分代謝を助けるカリウムを豊富に含んでいます。そのため、「天然の総合ビタミン剤」とも呼ばれているそうです。

柿は食べ過ぎ注意!?

体に嬉しい栄養素がいっぱいの柿。そのため、ついたっぷりと食べたくなりますが、柿は食べ過ぎに注意が必要な果物です。

みなさん柿胃石というのをご存知でしょうか。柿胃石とは、文字のごとく柿を食べることによって胃に石ができてしまう症状のことを言います。

柿には、タンニンの一種のシブオールという渋みの原因となる成分が含まれていますが、このシブオールが胃酸と混ざると、短時間のうちに柿の食物繊維を石のように固まらせてしまう性質があるのです。胃石の大きさは、ケースにより違いますが数センチ〜十数センチに及ぶ大きさになることもあるそうです。そのため、特に空腹時に柿を大量に食べると、この「柿胃石」になりやすく注意が必要です。

柿胃石の症状

柿の生産期の10月から12月に集中して発生すると言われる柿胃石では、食欲不信、吐き気や嘔吐、上腹部の傷みなどの急性の症状があらわれるほか、上腹部にしこりができます。便や吐いた物に石が混ざっている時もあると言われますが、胃石によって胃粘膜が傷つき、ただれや潰瘍になったり、症状が悪化することで、腸閉塞を伴うこともあります。

柿胃石の治療法

柿胃石は初期の場合であれば、胃洗浄をし胃石を溶かす治療をしますが、症状が思い場合は内視鏡手術によって胃石を砕くという治療になります。

しかし、柿胃石は他の胃石よりも硬く、粉砕が難しいとされ、最近はなんとコカ・コーラなどの炭酸飲料を使った治療法が注目されているそうです。治療では、患者に強めの炭酸飲料を飲ませたり、胃石に直接散布したりすることで、胃石を溶かし、軟らかくするそうです。

体にいいと言われる柿。しかし、栄養を効果的に摂取し、なおかつ体に影響がないの目安の摂取量は「1日およそ1個(約200g)」と言われています。空腹の時はおいしいからとつい食べすぎてしまわないよう注意しておきたいですね。

プレビュー画像:©︎Pinterest/instagram.com
出典:©︎Twitter@hakomine, 爽治会, HOSPITA