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家の中で落雷被害にあった男性

ゲリラ豪雨や台風が多いこの季節は雷も多く発生する季節。雷と聞いて注意をしたいのが落雷による被害です。従来落雷は山間部で多く発生していましたが、温暖化などによる影響でゲリラ豪雨のような大雨の発生回数が増えたことから、都市部での落雷も増えているとのこと。

雷が発生したとき、建物内への避難がもっとも安全な退避行動といわれています。そのため、家の中は基本的に安全なはず…。

家の中で落雷の被害に遭った男性

イギリスで起きたある落雷被害のケースは、思わず背筋がゾッとするようなものでした。

今月上旬のある日、イギリス・オックスフォードシャーに住む33歳のエイダン・ローワンさんは午後10時半ごろ、いつものように自宅のソファに座ってプレーステーションでゲームを楽しんでいました。この時、雷雨でしたが窓は開けていたそうです。

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エイダンさんがしていたゲームは、Strayという迷い猫のゲーム。ゲーム内で猫はちょうどその日の空模様と同じく、雷雨の中を冒険していました。

その時、突然大きな音が鳴り、エイダンさんは体が重くなるのと同時に、右腕にものすごい熱を感じたのだそう。

そう、エイダンさんは自宅にいながら雷に打たれてしまったのです。

落雷後、エイダンさんは衝撃のため意識が戻るまで1分ほどかかったといいます。また、一瞬の事に何が起きたのかわからず混乱したまま、熱い腕をなんとかしようと、上の階にいた夫のアーロンさんに濡れタオルをお願いしに行ったそうです。

異様なにおいとエイダンさんの右腕を見たアーロンさんは彼をすぐさま病院へ連れて行き、幸いにも数時間後にはエイダンさんの心拍数は安定し、退院できるほど容態が落ち着いたそうです。

なぜ家の中で落雷被害に?

エイダンさんを診察した医師は、当初室内にいながら落雷に遭ったという状況に困惑していたそうです。しかし、その経緯について、水溜りに落ちた雷が跳ね返ってエイダンさんの自宅リビングの空いていた窓から右腕に直撃したのではと話しています。今年イギリスは猛暑に襲われ、その熱で地面が硬化し、水溜りができやすくなっていたと言われています。

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腕にギザギザ、手には星のような火傷の跡が

落雷の被害にあいながらも、幸運にも一命を取り留めたエイダンさん。落雷被害から数日後は、もしかしたら死んでいたかもしれないと、改めて恐ろしい体験をしたことを実感したそうです。「もう雷の日にStrayのゲームはしない」とコメントを残しています。

落雷被害を避けるには

落雷の被害を避けるには、屋内への避難が最も安全です。万が一建物に雷が落ちたとしても、鉄筋コンクリートなどしっかりした建物の中にいれば、電気は建物の壁を通して地面に吸収されていきます。しかし、窓は閉め、電気器具、天井、壁から1メートル以上離れるようにすることが大切です。水道の蛇口など金属に触れてしまうと感電する可能性が高くなるので、注意が必要です。また、車やバス、電車、飛行機などの中も基本的には安全な場所です。

屋外にいる場合で、屋内に避難できない時は「雷しゃがみ」で身を守ります。両足をそろえ、膝を折って姿勢を低くし、つま先立ちをして地面との接地面を少なくします。また、両手で耳をふさいで鼓膜が破れるのを防ぎます。

ゲリラ豪雨などで、激しい雨や雷を伴う天気に遭遇する機会が多いこの季節。今回紹介したエイダンさんのケースはかなり稀なケースですが、雷から身を守るための方法を再度確認しておくようにしたいですね。

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プレビュー画像:©︎Pinterest/asajikan.jp
出典:Metro,Techinsight