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Lifehacks

多くの人が信じている食べ物に関する決定的な間違い9選

食べ物や食生活に対する関心は世界中で高まっています。単なる美食の追求ではなく、体や環境により優しい食べ方を模索している人も増えています。しかし、ひと昔前の「体に良い」「ヘルシー」といわれていたものも、最新の研究によって判断が覆っていることがあるため注意が必要です。案外間違った情報を正しいと思い込んでいることもあるかもしれません。

食生活に関する9つの意外な真実をまとめてみました。

pixabay

1. マーガリンはバターよりヘルシー

これは間違い。普通のマーガリンに含まれる脂質やカロリーはバターとほぼ同じです。たとえマーガリンにビタミンなどが添加されていても健康に与える良い影響はないことがわかっています。マーガリンのコレステロール値が低いというのも現在では間違いであることがわかっています。

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2. フルクトース(果糖)は砂糖よりもヘルシー

果物が体に良いというのはまぎれもない真実です。果物を食べ続けたからといって果物の糖分、フルクトース(果糖)の許容量を超えることはほとんどありません。

しかし問題なのは、ジュースや加工品に多く使用されている「果糖ぶどう糖液糖」や「異性化糖」と呼ばれる果糖とブドウ糖の混合液。天然甘味料とされていますが、肥満や糖尿病などの原因として私たちの健康を脅かす存在として、アメリカでは使用禁止運動が広まっています。

endless rainbow fruit, scott richard

3. 生鮮野菜は冷凍野菜よりも栄養価が高い

「生鮮」の尺度ははっきりと決まっていません。収穫されてから長距離輸送され店頭に並び、調理されて口に入るまでの時間に多くのビタミンや栄養素が失われていきます。

一方、冷凍野菜は収穫されてから比較的短時間で冷凍されるので栄養素が損なわれにくいのです。 家庭菜園などで大量に採れた野菜や果物は、さっさと冷凍してしまいましょう。

Creepy frozen Tom

4. リコリスは媚薬

「黒くてまずい」と日本での人気は最低な「リコリス」。特に北ヨーロッパでは好んで食べられるハーブのお菓子です。このリコリスに含まれるグリチルリチンという有効成分は、女性の性的欲求を高める効果があるのです。一方、テストストロン値を低下させるので男性の性的欲求は低下します。グリチルチリンは高血圧とむくみを悪化させる副作用があるので、食べ過ぎには注意しましょう。また胎児の成長を妨げると言われており、妊娠中は口にしないようにとヨーロッパでは注意喚起されています。

licorice rope

5. ソーセージやハムには発がん性がある

肉を加工する際に使われる亜硝酸ナトリウムや硝酸カリウム、硝酸ナトリウムなどの食品添加物に発がん性があるため、こうした添加物を使ったソーセージやハムなどの加工肉は危険だと言われています。WHOが2015年に発表した赤身肉と加工肉の消費に関する報告書でも「加工肉を毎日食べた場合、50gごとに大腸ガンを患う確率が18%上昇する」と記述されています。

ではやはりソーセージやハムは危険なのでしょうか?そもそも日本人の平均の加工肉摂取量は1日あたり12.9gなので、加工肉を1日50g摂取する前提は当てはまらないのです。毎日もりもり加工肉を食べているわけでなければ、心配する必要はなさそうです。

Sausage!

6. 目標は高く

ダイエットや禁煙(卒煙)に挑む人たちの前に立ちはだかるのが、自己設定した高すぎる目標です。食事や喫煙は結局は生活習慣の問題なので、甘いものをいきなり断つとか、禁煙グッズも使わず禁煙し始めるのは現実的ではありません。一週間ごとに目標を設けて、少しずつ達成していくのが一番です。

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7. 炭水化物は太る

炭水化物の量を減らす糖質制限ダイエットやローカーブダイエットは世界中でトレンドとなっていますが、実際に体脂肪を落とし減量する効果が期待できます。

でも炭水化物には貴重な食物繊維やその他の栄養素も含まれていることを忘れてはいけません。ダイエットでは炭水化物を完全に断つより、量を減らすようにすればダイエットの体への負荷を減らすことができます。

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8. 生で食べた方が体に良い

野菜や果物は生で食べた方が体に良いと言うことを裏付ける研究はまだありません。もちろん野菜に含まれる水溶性ビタミンは、調理段階で失われます。一方、加熱されなければ吸収されない重要な栄養素も多く存在します。

やはり生野菜と調理野菜を組み合わせた食生活が一番のようです。

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9. 食生活に気を使う人の方が健康的に長生きする

もちろん不摂生でファストフードに頼る生活をしている人より、体に良いといわれるものをチェックしてバランスの良い食生活を心がけている人の方が健康的なはず。でも、糖質制限、低炭水化物、ケトン、高たんぱく質、プチ断食などなど「体に良い」「ダイエットに効果あり」といわれる生活習慣は人によって相性があるということです。

「体に良い食生活」を目指すあまり食事がストレスの元になっていては、摂食障害を引き起こす可能性もあります。誰かと食べる喜びや美味しさも大切にしたいですね。

Anorexia Nervosa

案外正しいと思い込んでいる古い情報は結構あるもの。結局私たちは食べたものでできているに過ぎません。食べ物や食事に関する情報はアップデートしつつ、自分に合った食生活習慣を見つけることが大切ですね。