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Lifehacks

雨降りの日、帰宅したら父が傘にドライヤーを当てていた。乾かすためかと思ったら理由を聞いて自分の傘もお願いした

雨降りの日、濡れた傘を持ち歩いての通勤・通学は厄介なもの。傘をさしている時はまだしも、傘をたたむ時に手は濡れるし、水はしたたるしでタオルやハンカチが欠かせません。そして雨が染み込んだ傘を乾かすのもまた一苦労…。

こんな状況を避けるため撥水性のいい傘をせっかく買ったのに、いつの間にか水もはじかなくなった、そんなことはありませんか?

傘の撥水性、実は防水スプレーを買わなくても簡単に復活させることができます。その方法はドライヤーを使って温風を傘に当てるだけ

布製の傘は、表面に水を弾く性質のあるフッ素樹脂が施され、それを細かく並べて空気の層を作ることで傘の表面が雨水を弾くよう作られています。

しかし、傘を使い込んでいくうちに、生地がこすれたり手や物で触れたりすることによって、このフッ素樹脂が倒れてしまい、水を弾かなくなってしまうそうです。

このフッ素樹脂を起き上がらせることで、ふたたび水を弾く機能を復活させることができるとのこと。

倒れたフッ素樹脂は熱を与えることで元に戻るため、ドライヤーを使って表面に温風を当てれば、フッ素樹脂が再び立ち上がり撥水性が戻ってくるという仕組み。

その方法はとても簡単。ドライヤーを傘から2〜5センチほど離した状態で温風を端から中心まで5秒くらいのスピードでゆっくり当てていきます。折り目の部分は生地がこすれやすいため、念入りに当てて行くといいそうです。

※ビニール傘にはこの方法は使用しないでください。

ただ、この方法が効かない場合は加工が剥がれてしまっている可能性があるため、防水スプレーが必要となります。

またフッ素樹脂が倒れてしまう原因にもなる生地のこすれを防ぐには、傘をしまう時に手を使わずバンド部分を使うようするのがいいそう。フッ素樹脂は手の皮脂やハンドクリームの油分に弱いそうです。

そして水を切る際も、傘をぐるぐる左右に回しがちですが、これは生地同士が摩擦を起こし、フッ素樹脂が痛む原因になるとのこと。水を切る場合は傘を開閉するようにした方がいいそうです。

傘の水弾きが悪くなったなと思ったら、一度ドライヤーを使ったこの裏ワザを試してみてください。防水スプレーを買うまでもないかもしれません。

お気に入りの傘、長く大切に使っていきたいですね。

プレビュー画像:©︎Facebook/宮本秀実