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ドイツで禁止されている5つの仮装

仮装をする機会といえば、ハロウィンがここ数年定着してきていますが、ハロウィンに限らず、結婚式の余興や個人のイベントなどで仮装をすることもありますよね。歴史的な衣装であったり、一風変わった人目を引く衣装、またはホラーな怖いお面など、工夫次第でいろいろな仮装をすることができます。

しかし、国によっては仮装についてルールを設けている国もあります。ちえとく編集部があるドイツでは、間違った仮装をしてしまうとなんと法に触れてしまう可能性もあるのだとか。ドイツは他のヨーロッパ諸国と同様、イースター前の四旬節前に行われるカーニバルが古くから開催されている国であり、仮装にもかなり気合を入れています。でも、そんなドイツにおける仮装での禁止事項って一体どんなものなのでしょうか。

Funny character at the Carnival in Venice 2020.

1.マスク

フェイスマスクは仮装に欠かせない衣装の一部です。しかし、仮装パーティに行く道中、マスクをしたまま移動をしていたら、ドイツでは覆面禁止法に抵触してしまう可能性があります。

ドイツでは、入場料が発生したり、自治体が管理するような公のイベント中やイベントに向かう際に、個人が識別できないようなもので顔を覆うことが禁止されています。(コロナなどの疫病流行時は例外とされています)

毎年、イースター前の四旬節前に行われる伝統行事であるカーニバルでは衣装としてのマスクの着用が例外とされていますが、カーニバル本番以外で人々がマスクを外して歩いているのは、こういった理由もあるそうです。

Joker Mask Crime Clown Thug Goon 7241

2.セクシーすぎる衣装

ドイツでは、カーニバル時を含め、仮装をする際に肌の露出が多すぎる衣装の場合、公然わいせつ罪に問われる可能性があるそうです。そうなると、罰金または1年以下の禁固刑に処される可能性があるんだとか。

Citizen's Arrest

3. 小道具としての銃

カウボーイ、警察官など、仮装の際に小道具としてダミーの銃や武器を使うことがありますが、公共の場で持ち歩くと、他の人々が本物と勘違いし、パニックや大騒ぎになってしまう可能性があることから、禁止されています。また、最大10,000ユーロの罰金が発生する可能性があります。

SAKURAKO - Tactical Water Gun.

4. 制服

仮装でよくある制服ですが、警察官などの公職の衣装を本物に似せすぎると、「なりすまし」として違法になる可能性があります。この場合も、罰金または禁固刑に処される可能性があります。

Police Woman

5. 禁止されたシンボル

ドイツでは、ナチズムのシンボルであったハーケンクロイツを公共の場で展示・使用することは、民衆扇動罪に当たるとして禁止されており、罰金または3年以下の禁固刑になる可能性があります。2005年に英王子が友人の誕生日の仮装パーティーに、ナチス・ドイツの制服姿で出席している写真が公に出回り、王子が謝罪をしたということもありました。

近年ハロウィンイベントが定着しつつある日本でも、仮装について、どこまでがOKなのかという議論がされるようになっています。また、実際ドイツのように日本でも肌の露出が多い場合やリアルすぎる警察官や自衛官の仮装については、軽犯罪法に当たるとされています。今年のハロウィンはまだ少し先ですが、本格的な仮装を考えている人は、事前にこういったルールをチェックしておくと良さそうですね。

出典: chip
プレビュー画像: ©flickr/Thomas Hawk ©Ralf Steinberger