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ヘルスケア

隠れたリスクに注意!健康によいと言われる10種類の食品の「落とし穴」

健康的な食事を摂り、適正体重と健康を維持することは実はとても難しいこと。だからこそ「免疫力を上げる」「生活習慣病を予防できる」「食べるだけ痩せる」など魅力的なセールスコピーをつけた「健康食品」が次々に生まれつづけるのです。

しかし、健康食品だからと安易に信用することは実は危険なこと。健康にいいと言われる食品であっても、過剰摂取で逆に体調を壊してしまう、長期的な影響が見落とされているなど、さまざまな落とし穴が指摘されています。

次の10種類の食べ物は体に良いと言われていますが、実は隠れたリスクが存在しています。完全に避ける必要はありませんが、正しい知識を身につけ、ひとつの食品を盲信しすぎないように注意しましょう。

1.  ドライフルーツ

お菓子を食べない人の多くは、おやつ代わりに、あるいは朝食のミューズリー(オーツ麦にドライフルーツやナッツなどを加えたシリアルの一種)の材料としてドライフルーツを食べています。確かに、ドライフルーツは栄養豊富で、健康や美容に嬉しい効果が期待できます。でも、残念ながら歯にかなりのダメージを与える可能性があるのです。ドライフルーツは歯にまとわりつきやすく、唾液の量も減らすため、虫歯のリスクを高めます。

Three Kinds of Dried Fruit

2.  グリーンスムージー

流行のグリーンスムージーを朝食がわりにしている人も多いでしょう。でも、グリーンスムージーにも危険が隠れています。ほうれん草や春菊、パセリなどは腎臓結石などを引き起こすシュウ酸を多く含んでおり、生食はオススメできません。シュウ酸の多い野菜はスムージーには入れないようにしましょう。また同じ食材を毎日食べることで悪影響が生じることもあります。朝食がわりにするなら、日々、材料を変えながら作るようにしましょう。

Green Smoothie

3.  ココナッツオイル

多くの人がココナッツオイルを究極のミラクルオイルと絶賛しています。でも、飽和脂肪酸が90%以上含まれているため、コレステロール値を上げ、心臓や血管にダメージを与えるリスクがあります。オリーブオイルやごま油など不飽和脂肪酸を多く含むオイルとバランスよく摂るようにしましょう。

coconut oil

4.  紅茶や緑茶

お茶にはタンニンが多く含まれているため、歯のエナメル質の着色の原因になります。歯の黄ばみを防ぐためにお茶の後に水を一杯飲むといいでしょう。

Darjeeling Tea

5. プロテインバー/プロテインパウダー

プロテインバーやプロテインパウダーは、筋肉を作りたいフィットネス愛好家やスポーツ選手に人気です。タンパク質の過剰摂取については、それほど深刻な影響はないと考えられていますが、長期的な影響はまだよくわかっていません。

最も大きな問題は、こうした製品の多くが、タンパク質と同じくらい炭水化物を多く含んでいる点です。プロテインをどうしても補給したいのであれば、過剰な炭水化物による望ましくない影響を避けるために、製品の成分に注意を払いましょう。

©MediaPartisans

6. グルテンフリー食品

グルテンは、小麦粉、パスタ、パンなどの小麦および穀類製品に含まれるタンパク質。グルテン不耐症やセリアック病に苦しむ人には、グルテンを含まない食事が不可欠です。しかし、健康な人がグルテンを避けることが体重や健康にプラスの影響をもたらすかどうかは科学的に証明されていません。

逆に、健康な人がグルテンフリーに切り替えることが健康に害となる可能性が指摘されています。まず、グルテンフリー食品の多くはカロリーと糖分が高く、肥満につながりやすいと言われています。また、長期的にグルテンを含む食品を避けることで、多くの重要な栄養素が不足することが懸念されているのです。

Gluten Free - Grocery Store Aisle

7. レモン水

レモン水は酸が強いため、歯のエナメル質が侵食されるリスクがあります。そのため、レモン水を飲んだ直後のハミガキは避けましょう。また、歯科医はレモン水はストローで飲み、その後、水で口をすすぐことを推奨しています。

Bubbly water

8.  アガベシロップ

砂糖の代わりに天然の甘味料を使う人が増えています。なかでも、アガベシロップはGI値が低く、血糖値の上昇が緩やかなので、健康的な甘味料として人気です。でも「フルクトース」という果糖を多く(約80%)含むため、摂りすぎると心臓血管疾患、高血圧、糖尿病などの健康問題につながる恐れがあります。また、フルクトースは肝臓で脂肪に分解されるので、過剰に摂取すると脂肪肝になる危険があります。

©MediaPartisans

9. 低カロリーな食事

体重を減らしたいと思っている人の多くが、日々の摂取カロリーを大幅に減らしてダイエットしようとしています。しかし、カロリーを減らすことだけを意識した食事では体に必要な栄養がとれず、代謝が悪くなります。その結果、体が消費するカロリーが減少し、筋肉量が減り、欠乏症状や疲労の増大などの症状が現れてしまうのです。

さらに、一度減量しても、代謝が完全に元に戻るまでには長い時間がかかります。その結果、約80%の人がダイエット後に体重が増加するリバウンドを経験します。ダイエットをするなら、バランスの良い高タンパク食と運動を組み合わせることをお勧めします。

The concept of a healthy diet. Low calorie lunch with measuring tape on white wooden background

10. 低炭水化物ダイエット

米、パン、パスタ、ジャガイモ、砂糖などを食べないことで、炭水化物を避ける低炭水化物ダイエット(糖質制限ダイエット)は、肥満や糖尿病の食事療法として注目されてきました。しかし、現在は医師の多くが炭水化物をむやみに減らしすぎることをNGだと考えています。炭水化物を徹底的に避けることで体重は減りますが、長期的に心血管疾患につながるリスクがあることがわかっているからです。

食事の中で、糖質の多い食品をいつもより控え、タンパク質を増やす程度にしておきましょう。

10 Low carb hit SvV

上記の食べ物や食事療法は、決して体に悪いわけではありません。過剰摂取や盲信を避け、他の食品とバランスをとり、慎重に使うようにすれ間違いなく健康に良い影響があるでしょう。「何事も過ぎたるは及ばざるが如し」ということですね。

プレビュー画像: ©flickr/Tim Patterson ©flickr/sunny mama

隠れたリスクに注意!健康によいと言われる10種類の食品の「落とし穴」