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金木犀の優しい香りを楽しむ|桂花茶の作り方

通勤通学、また愛犬の散歩時などに歩いているとふわっと香り秋を伝える金木犀。今年は暑かった8月とは対照的に9月に入り各地で気温がグッと下がった日が続いたこともあり、関東地方などで早くも金木犀が開花し始めています。

また、ここ数年は「金木犀の香り」を再現した香水やヘアケア製品などが発売され、金木犀の優しい甘い香りがコスメ業界でも注目されてるんだそうです。

そこで今回は、金木犀の香りを家でも楽しめる桂花茶をご紹介します。桂花茶とは、乾燥させた金木犀の花を緑茶に加え、甘くて優しい金木犀の香りを移した中国のお茶のこと。中国では金木犀は桂花樹と呼ばれているそうです。

お茶と聞くと買うものと思いがちですが、この桂花茶は金木犀の花があれば、自宅で好みのお茶をベースに簡単に作ることができるのです。

それでは桂花茶の作り方をご紹介します。

<桂花茶の作り方>
1. 金木犀の花を摘み、茎などが混じっていたら取り除き花びらのみにします。

2. 金木犀の花を流水で洗い、キッチンペーパーの上で水気を切ります。

3. 好みのお茶を準備し、洗って乾かした金木犀の花とブレンドします。

※お茶はお好みのものでOKですが、発酵度の低いお茶の方が香りがフレッシュですっきり爽快した味わいのため、金木犀の香りが楽しめます。緑茶、台湾の凍頂烏龍茶、ダージリンなどがおすすめです。

金木犀とお茶のブレンドの割合は、香りをしっかり楽しみたい場合は花:お茶を3:1に、ほのかに香る程度にしたい場合は1:3にして花の割合を減らすようにします。(割合は目安なのでお好みで調整してください)

4. お茶と花をブレンドしたら密封できる容器や袋に入れ、冷蔵庫で一晩置き、金木犀の香りがお茶に移るのを待って出来上がりです。
5. 出来上がった桂花茶は、ベースとなるお茶に合わせた温度で淹れます。

ふんわりと甘い香りが漂う桂花茶ですが、実は香りを楽しむだけでなくストレスの多い現代の心に嬉しい効果も。金木犀の香りには、リナロールというリラックス成分が含まれており、イライラを緩和させて、気持ちが落ち着く効果があると言われています。またリラックスを促してくれるため安眠にもつなげることができるとか。ただし、リナロールには血圧や心拍数を下げる作用があるといわれているので、低血圧の方は注意が必要です。

金木犀は秋の短いひとときに咲き、香りで私たちを楽しませてくれます。希少感ある香りが閉じ込められた桂花茶で、心も体もほっと癒されそうですね。簡単にできるので自宅に金木犀の木があるという方はぜひ試してみてください。

プレビュー画像:©︎Pinterest/nora2880, ©︎Twitter/xaxraxisan