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香りを閉じ込める|金木犀のモイストポプリの作り方
秋が深まり涼しく澄んだ空気の中、スッと漂う爽やかで甘い金木犀の香り。その香りはどこか懐かしく、そして短い秋の美しさを改めて感じさせてくれるものです。
金木犀(キンモクセイ)
秋の香りです pic.twitter.com/JW4oBRw5zk— ⑨③⑤GOL (@935_gol) October 22, 2020
金木犀の開花時期は9月中旬〜10月下旬。環境によっては、9月に一旦花が咲き終えた後、10月に新しい花が開花して下旬まで楽しむことができる2度咲きをする時もあるそうです。
今年は金木犀が長く香ってるなと思ったら、今年は二度咲きしてる金木犀がよく観察されるとラジオで言ってた。例年だと金木犀は一度咲いて散って終わりなんだけど、一度散った後にまた花をつけるのが二度咲き。どういう条件で二度咲きするのか不明だそう。よく分からないけど、今年の秋はお得なんだな。
— ヤギの人(マスク) (@yusai00) October 22, 2020
開花時期は1週間程度という短期間限定で楽しめる金木犀ですが、その香りを長く楽しむ方法があるのです。それが、金木犀の花を塩に漬け込んだモイストポプリ。
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金木犀の花は乾燥させてしまうと香りが飛んでしまうため、半乾きの状態にして塩と合わせることで、その防腐効果を利用して、香りを長く保たせることができるのです。
以下、簡単に作れる金木犀のモイストポプリの作り方を紹介いたします。
<金木犀のモイストポプリ>
用意するもの:
– 金木犀の花 使用する保存用ビンに2/3の分量ほど
– 粗塩
– 密閉できる保存用ビン
作り方:
①金木犀の花の茎とごみを取り除きます
細かい作業なので、ふるいなどを使うとスムーズに進みます。
②花を干して半乾きにします。
新聞紙などを広げた上に花を均等に広げて、1時間~1時間半ほど置いておきます。①の茎を取る作業に時間がかかってしまった場合はこの工程は飛ばす事ができます。
③ビンに花と塩を交互に詰めていきます
粗塩→金木犀→粗塩、の順番で交互にビンに詰めていきます。金木犀の花が塩の重みで少し圧縮されるので、表から見て層になるぐらいの量で入れるのがコツです。
④ビンの上まできたら、最後に花を詰めて蓋をして密封します。
それから1ヶ月ほど直射日光の当たらない涼しい場所で熟成をさせて完成です。
こうすることで、香りを閉じ込めるだけでなく、香りがさらに強くなっているそう。香りを満喫したいときにビンのふたを開けて楽しむモイストポプリですが、中世から「スイート・ジャー」として楽しまれてきたそうです。保存状況によっては数十年と持つとも言われています。
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ポプリとして香りを楽しむ他にも、小さな不織布の袋などに入れてバスソルトにして楽しむこともできます。(その場合は、自宅の風呂釜にバスソルトを使用できるかどうか、必ず確認をしてから使用してください)
塩と花だけで、簡単に香りを閉じ込める事ができるモイストポプリ。金木犀の他にも、乾燥すると香りが飛んでしまう以下の花やハーブで作るのもおすすめです。
- 沈丁花(ジンチョウゲ)
- ライラック
- バラ
- オレンジ、柚子など柑橘系
- ローズマリー
- ラベンダー
秋限定の金木犀の香りを長く楽しむ簡単ワザ。ぜひ試してみてください。
プレビュー画像:©︎Twitter/935_gol, ©︎Pinterest/まゆなし