洗濯の8つの常識「ウソ?ホント?」を検証

洗濯機の仕様にお国柄があるってご存知ですか?例えば、ドイツの洗濯機は水温、サイクル数、水の量などすべて細かく調整可能。 一方、フランスの製品はボタンをポンっと押すだけで洗ってくれます。アメリカの洗濯機はパワーがすごく、繊細な服なら穴が開いてしまうことも。イタリアは洗濯機を屋外に置くのが一般的。日本の洗濯機は、機能も豊富で、優しく洗うのも得意。でも日本製品には水温を変える機能がないのが個人的には残念です。

そんな国による違いがあるにせよ、洗濯は洗濯。正しいやり方で洗えば大切な衣類を長持ちさせることができます。でもネット上に流布する「洗濯情報」のなかには間違っているものもあるんです。そんな洗濯の常識ウソ?ホント?を検証してみましょう。

洗濯機

1. 「30度でOKなら40度でも問題ない?」

衣類には洗濯表示マークがついています。30と数字が書いてあるマークは水温30度以下で洗ってください、ということです。ところが、ネット上では「+10°Cは問題ありません」と書かれていることがあります。でも、これは間違いです。ウールやシルクのような温度に敏感な素材にとって、この温度差はとても重要。汚れがひどい場合は、前処理して規定の最高温度で洗うようにしましょう。

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2. 「洗濯機が靴下を食べる?」

洗濯機に入れたはずの靴下が消えた…そんな不可解な出来事は実は珍しくないようです。いつのまにか片方だけになった靴下の山、お宅にもありませんか?

洗濯機が靴下を食べるのでは?という神話が生まれるのも無理ありません。この神話、半分は真実です。実は古い洗濯機では、緩んだゴムパッキンの隙間からドラムの奥に靴下が入ってしまうことがあるんです。対処法としては、「靴下をペアにして洗濯ネットに入れて洗濯する」こと。でも、多くの消えた片方の靴下は布団カバーの中やクローゼットの裏などに落ちています。

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3. 「濡れた洗濯物をドラムの中に放置してはいけない?」

この情報にも一片の真実があります。濡れた洗濯物を長い間ドラムの中に入れておくと臭いが発生するからです。ただし、臭くなってくるのは洗濯終了から数時間後。ですから、すぐに洗濯物を取り出せないからといってそれほど焦らなくても大丈夫です。

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4. 「お酢は洗濯機を傷める?」

お酢はどこの家のキッチンにもある調味料。酸の優れた効果があるため、お掃除や洗濯に使っている人も多いようです。一方、お酢が洗濯機の金属部品やゴムを傷めるのではないか、と心配する声もあります。でも、心配はいりません。水50リットルに対し100 ccのお酢を入れたとしても2%、害になる濃度ではありません。通常は50リットルに対し50 ccで十分に効果が期待できます。お酢には洗濯物を柔らかくする柔軟効果や殺菌、消臭効果があります。シャツの汗の臭いが気になる方は、洗濯前に酢水に浸すといいですよ。

でもお酢は砂糖や調味料が入っていないものを使用してください。

5. 「洗濯物に塩とコショウ?」

インターネットやテレビ番組のライフハックで、「洗濯物に塩とコショウを入れると汚れがよく落ちる」という情報が出ているのをご存知ですか?情報によれば、コショウが細かいサンドペーパーのように繊維から汚れをこすり取るというのです。でも、どのくらいのコショウを入れればいいのかなどは詳細不明。また塩は洗濯物の色落ち予防によいとされています。これは塩が染物の色止めとして使われることに由来しています。ただし、色落ち予防には2分の1カップ程度の塩が必要ということで、あまり実用的ではないかもしれません。

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6. 「洗濯物の分別は今どき不要?」

洗濯物の仕分けは面倒です。白シャツも色付きシャツもジーンズもまとめて洗いたい!という人は、色落ち防止シートを使うという手があります。これは衣類から出た色を代わりにキャッチしてくれるという画期的な商品。この色落ち防止シートは確かに効果はあるようですが、100%ではないので、過信していると色移りしてしまうこともあるようです。白いシャツがうっすら色付きのシャツになってしまわないように、大切な衣類はやっぱり分別して洗ったほうがいいようです。

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7. 「洗濯用洗剤による環境負荷が心配?」

合成洗剤による水質汚染などの環境負荷は確かに問題ですが、洗剤は進化しています。以前の洗濯用洗剤は、環境に有害な成分をかなり多く含んでいました。しかし、洗剤に含まれる石油由来の界面活性剤が排水経路をたどって生態系を壊してしまうことが大きな問題として取り上げられたこともあり、現在では、高い洗浄力と環境への優しさを兼ね備えたエコ洗剤がたくさん販売されています。人にも環境にも優しい洗濯には認証がついていることが多いので、表示を確認してみましょう。

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8. 「タオルは柔軟剤でふわふわのまま?」

洗濯と外干しを繰り返すと、ふわふわのタオルがゴワゴワに硬くなっていきます。この現象には2つの原因があります。まず「繊維の中に洗剤が残っている」洗剤が残ったまま干すと生地は一気に硬くなります。洗剤は適量使うようにして、しっかりすすぎましょう。第2に、「繊維が洗濯ドラムによって平らにされフェルト化される」点が挙げられます。

柔軟剤は繊維にコーティング膜を張ることで、すべりを良くして、フェルト状に固まるのを防ぎます。しかし、この膜はタオルの吸水性を低下させるうえに、滑りやすくなり糸がほつれたり、抜けたりする原因にもなります。そのため、柔軟剤を使う頻度は少なめにした方がタオルが長持ちします。代わりに、外干しせずに乾燥機に入れるか、洗濯の時にお酢を入れることでふわふわな繊維を維持しましょう。

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お気に入りの服をいつまでも長く着るには、やはり衣類ごとに適切なケアをすることが大切です。表示をよく見て、賢くお洗濯してくださいね。

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出典

bewusst-haushalten,

berliner-zeitung

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