ちえとくをフォローする

Lifehacks

軽い気持ちで口にしていませんか?子どもの心を深く傷つける親の言葉10選

家庭での言葉の暴力は、暴言や威嚇する言葉だけとは限りません。子どもを大切に思っている親であっても、ストレスがたまっているときやイライラしたときに、子どもの人格や存在を否定するような言葉を口にしてしまい、それが子どもの心に傷を残すこともあるのです。

自分の価値や存在を否定される言葉は、大人が思っている以上に、子どもの心に強く深く傷を残します。大袈裟ではなく、子どもの人生を通して苦しみを与えるトラウマになる可能性があるのです。

親御さんにしても、お子さんを愛しているのに、お子さんのためを思っているのに、自分の言葉のせいで子どもが自信や自己肯定感をなくしてしまうのは不本意ですよね。

この記事では、親が子どもに言ってはいけない10の言葉をご紹介します。

1. 「生まれた時に病院で取り違えられたみたいね」「お前は橋の下から拾ってきたんだ」

皮肉を込めた冗談だったとしても、小さな子どもにとって、この言葉はショックな言い回し。子どもは「自分は必要とされていない」「愛されていない」と告げられたように感じられるでしょう。幼少期に限らず、たとえ背が伸びても、あるいは大人になったとしても、このような言い方は心の奥底に恐怖を呼び起こす言葉なのです。

1966 (4)

2. 「時間がない」

どんな親でも24時間すべてを子どものために割くことはできません。でも「忙しいのがわからないの?」「時間がないから後で!」という親の言葉は「あなたはそれほど重要ではない」という意味に受け止められてしまいます。 忙しくて手がかけられないときは、なぜ時間がないのか、いつなら対応できるのかを、目を見て説明してあげてください。そうすれば、あなたが意図した通りのメッセージが届くでしょう。

3.  「親に感謝しろ」「感謝が足りない」

子どもは、親に育てられていることに常に感謝の心を持つ必要はありません。子どもを育てることは、子どもを産むことを選んだ親の義務なのです。そして、子どもが親に反抗したり、わがままを言うのは、子どもの発達における正常なステップなのです。

me and parents

4. 「お前のせいだ」

子どもは正しいことをしたいと思っており、罪悪感も強いので、このような表現には注意が必要です。世の中にある問題を子どものせいにして、それを責めることは、子どもの自尊心を永久に傷つけることになります。

5. 「お前にはがっかりした」「失望したよ」

親を失望させたいと思う子どもはいません、この言葉を聞いた子どもは、自分には価値がないと感じ、見捨てられてしまうという不安を抱くようになります。たとえ親がある状況で子どもに失望したとしても、この言葉を口にすべきではなく、大人は子どもを助け、励ますべきなのです。

Sads

6.「誰にも言っちゃダメ」

重大な秘密は子どもの精神に悪影響をもたらします。なぜなら、子どもは親との約束に責任を感じるからです。秘密が子どもに与える影響は、子どもの発達レベル、親への愛着、秘密の重大さによって変わります。秘密が深刻であればあるほど、子どもはその秘密をどう処理していいのかわからず、大きな負担を背負ってしまいます。

7. 「ろくな大人になれないよ」

「こんな成績じゃ、ろくな大人になれない」など、子どもを鼓舞しようと思って口にすることもあるかもしれませんが、この言葉は子どもを落胆させ、長く心の奥底に残る呪いの言葉です。成績が悪い自分はだめなんだと、子どもは自分の価値を疑うようになるのです。褒めるときに条件をつけることも同じように有害です。子どもを無条件に愛していることを伝えることが大切です。

Hopeless

8. 「おねえちゃん(おにいちゃん、弟、妹)はできたのに・・・」

兄弟姉妹との比較はタブーです。なぜなら、たとえその発言が真実であっても、子どもを傷つけ、同時にプレッシャーを与えてしまいます。子どもたちは皆、それぞれ異なる長所と短所を持っています。それを互いに比較することは、ライバル心を助長するだけで、自信を失わせることにつながります。

9. 「もう知らない」

つい言ってしまいがちな言葉ですが、子どもの心に傷を残す残酷な言葉です。子どもは親の関心と愛情に依存しています。親が自分に関心を持たないことは、子どもを怒鳴りつけることや、子どもと十分な時間を過ごさないことと同じくらい、ときには、それよりもずっと悲しいことなのです。これは小さい子どもだけでなく、すでに成長した子どもにも当てはまります。なぜなら、彼らもまた、親から愛されたいと思っているからです。

10.「お父さん(お母さん)にそっくり」「お父さん(お母さん)みたいになっちゃダメ」

肯定的な特徴について言う場合はまったく問題ありませんし、子どもの誇りにもなります。でも、そうでない場合、子どもは自分を否定されるだけでなく、大好きな人の悪口を聞かされることになるのです。それはとても悲しいこと。また、子どもがこの言葉を信じてしまうと、本当に同じような展開になるしかありません。

SNC12958.JPG

言葉はとても強い力を持っています。親があまり深く考えずに、ついつい発してしまった無遠慮な一言が、子どもを深く傷つける可能性があることを肝に銘じてください。

もし万が一、こうした言葉を使ってしまったら、子どもに謝ればいいのです。子どもに「本当はそんなつもりじゃなかった」と誠実に話せば、その言葉の力もきっと子どもに伝わるでしょう。

こちらの記事では、言葉の暴力がもたらす深刻な影響について解説しています。

 

プレビュー画像: ©flickr/foundi_a_attic