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Lifehacks

5〜6歳の中間反抗期?!乗り切るための9つのヒント

幼児期の辛いイヤイヤ期を乗り越えたと思ったら、5、6歳ごろから反抗的な態度や他の子への意地悪がさらにパワーアップして戻ってくることがあります。

5、6歳は「中間反抗期」と呼ばれることもある時期。言語能力や身体能力が発達し、自分でできることが格段に増える時期ですが、自分でなんでも考えて行動したいという強い感情があるため、それが満たされないと生意気な態度や不安定な情緒になって現れることが多いのです。

この記事では、中間反抗期に適切に対応するのにも役立つヒントをご紹介します。

1. すぐに対応する

子どもが困った行動をとったり、感情を爆発させたら、すぐに対応すべきです。無視してしまうと、子どもは親の注意を引くまで、同じ態度を繰り返すことになります。

Defiant children.

2. 怒らない

子どもが口答えしたり、反抗的な態度をとると、親はカッとしたり、イライラしてしまいます。しかし、子どもを怒鳴りつけたり、突き放したりしても、子どもの心とからだを恐怖で固めるだけで、長い目で見れば状態はさらに悪化するだけです。

親が怒るのは、子どもに親の気持ちを尊重してほしいという思いがあるためですが、一方で怒っている子どもの気持ちや意思の方は無視していることになります。それでは、子どもの不安やストレスの行き場がなくなってしまいます。

子どもの態度に対し、怒りが湧き上がってきたら、まず落ち着いて深呼吸してみましょう。

3. 子どもの怒りを認める

どんなに気に入らなくても、子どもの怒りを認めましょう。たとえば「今、すごく怒っているんだね」と言うのです。正しい感情や間違った感情はありません。子どもの感情を親が認めることで、子どもは自分でそれを認識し、よりよく対処できるようになるのです。

Respektloses Kind schreit©Getty Images

4. やってはいけない理由と親の気持ちを話す

理由を説明せずにただ「やめなさい」と言っても、子どもは自分の行動がなぜ悪いのか理解できません。何が悪かったのか、口答えや無礼な態度で親がどんな気持ちになったのかを子どもにわかる言葉で説明しましょう。

holding my breath until I turn invisible

5. 結果を説明する

子どもは先を見通して行動することが苦手です。親が感情的にならずに説明しても状況が改善しない場合や、同じことを繰り返す場合は、その結果がどうなるのか、子どもに分かりやすく説明する必要があります。しかし、その結果は子どもに命令するものや罰するものではなく、子どもが自分の行動を理解し、それに対処するのを励ますものでなければなりません。

また、「脅し」はすぐに通用しなくなります。もし「電車で騒いでいると他の人に迷惑だから、次の駅で降りなければいけないよ」と言ったのであれば、本当にそう行動しなければなりません。

Round and Round

6. 代わりの行動を提案する

子どもが、欲求不満で怒っている場合は、代わりとなる行動を提案してあげましょう。たとえば、お腹が空いてお菓子を食べようとした子どもに「夕食前に甘いものを食べてはいけない」と言うときは、待っている間におにぎりやクラッカーを食べていいよと提案します。できるだけお子さんに自分で選んでもらいましょう。

Bockiges Kind©Getty Images

7. 怒ったり、意地悪する代わりにどう行動すべきかを示す

感情的になっていた子どもが落ち着いたら、正しい対応の仕方を教えてあげましょう。次の機会にどのように行動すればよいかを説明し、一緒に練習してみましょう。怒りの爆発を防ぐには、深呼吸をしたり、10まで数えたりするのが効果的です。また、怒らずに自分の気持ちを話す練習をすることも大切です。

©Getty Images

8. 「悪い子」と捉えない

子どもが反抗的な態度をとったり、周囲に迷惑をかけたりすると「悪い子になった」とか「育て方を間違えた」などと感じる人がいます。でも、自分の感情を認識し、それに対処する能力は、子どもが生まれながらに持っているものではなく、幼少期に時間をかけて学ばなければならないスキルです。また、子どもは力のバランスや自分の限界を探るために、軽率な行動や反抗的な態度をとってしまうことも覚えておいてください。

©Getty Images

9. 居心地の良いコーナーをつくる

かつて、子どもが悪いことをした時に「押し入れに入れる」「外に出す」などが教育的な手段と考えられていた時代があります。こうした排除的な罰は特に小さい子にはトラウマになることもあります。他の方法を使うべきです。

代わりに、子どもが座ってリラックスできる「居心地の良いコーナー」を作ってみましょう。クッションやぬいぐるみ、本などを用意して、子どもを落ち着かせる場所です。特に、自分の感情をコントロールするのが苦手な子にとっては、こうした場所があることは大切です。

上記のように、大人は子どもと話をしながら、子ども自身の育ちをサポートしてあげることが大切です。この方法は、即効性はありませんが、根気よく続けることで子どもは安定し、他の人と協調して行動することを学んでいきます。

同時に、こうした対応をとることは、親自身が他の人の感情を尊重し、怒りや悲しみなどの感情に正しく対処している姿を見せることにもつながります。子育ては親育て…確かにそうですね!

 

プレビュー画像: ©flickr/Jim Parker ©flickr/Tim Pierce