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ガーデニング

放っておくと大変なことに!コガネムシの幼虫の予防と対策

ガーデニングが楽しい季節ですが、土を掘っていて、カブトムシの幼虫に似た虫に遭遇したことはありませんか?

「カブトムシなら育ててみようかな?」なんて思った人もいるかもしれませんが、庭土の中にいるのは、ほとんどがコガネムシの幼虫。「コガネムシは金持ちだ」と歌われたメタリックな美しい虫ですが、実は嫌われ者の甲虫です。

それもそのはず、花や野菜を育てている人にとってはにっくき害虫。駆除しなければ、大切な野菜や花を食い荒らされてしまいます。

この記事では、そんなコガネムシの幼虫の予防と対策についてご説明します。

コガネムシの幼虫とは?

コガネムシの幼虫は体長2~4cm、カブトムシの幼虫よりもひとまわり小さいのが特徴です。体は透明感のある白あるいはクリーム色、頭部は茶色で、Uの字に丸まっています。地面を深く掘ることができるように、前方に3対の強い脚を持っています。種類によっては、土の中で数年間生き続けることができます。

コガネムシは有機質の多い土壌を好み、植物の根を食い荒らします。根を食べられた植物は養分の吸収ができなくなり、生育が悪化し、次第に枯れてしまいます。

庭を掘り返したときや、根を食べられて植物が枯れたときなどによく発見されます。

被害の見分け方

コガネムシの幼虫は土の中にいるので気付ないうちに植物がダメージを受けてしまいがち。でも、被害が広がる前に見分けられる症状があります。

たとえば「土がフカフカと柔らかくなる」「水をいくらあげても葉が変色していく」「株を揺らすとグラグラする」こんな症状があったらコガネムシの幼虫がいるのかもしれません。

なお、コガネムシの幼虫の被害を受けやすいのは、バラ、イチゴ、豆類、ジャガイモ、レタスなどです。

予防策〜産卵を防ぐ

コガネムシの幼虫に対する最も効果的な防御策は、予防することです。コガネムシは光源に引き寄せられて卵を産むので、夜間に家や庭を照らすのはやめましょう。

また、産卵を防ぐために、不織布や目の細かいネット、バークチップを、土の上に敷き詰めるのも効果的。なお、コガネムシが産卵する5〜6月に予防する必要があります。

幼虫の対処方法

土の中に幼虫が数匹いても、大きな害はありません。駆除が必要なのは、大量発生してしまった場合だけです。農薬や殺虫剤も市販されていますが、ペットやお子さんがいる場合、できるだけ薬剤を使わずに駆除したいところです。

ここでは、安全なコガネムシの幼虫対策をご紹介します。

手で捕まえる

幼虫が気持ち悪くない方なら、見つけ次第、手で捕まえていく方法もありますが、かなり根気がいるかも知れません。

土を取り替える

コガネムシの幼虫を全て取り除いたと思っても、小さな卵が残っている可能性もあります。植木鉢やプランターなら、使っていた土を捨てて、すべて新しい土に交換したほうが簡単かもしれません。

抑止力のある植物を使う

コガネムシの幼虫は、ゼラニウム、デルフィニウム、ニンニク、ミントなどを忌避します。大切な植物の近くに植えておきましょう。

トラップを設置する

コガネムシが産卵する初夏に、堆肥を入れたバケツを庭に埋めます。その後、土で覆って冬を越すと、バケツの中で幼虫が育ちます。春先に掘り起こし、幼虫を森に放つとよいでしょう。

天敵を利用する

ニワトリは幼虫を地面から掻き出して食べてくれます。

大切な植物を食害するコガネムシの幼虫、時期に応じて適切に予防・対処をすれば被害を受けずにすみます。ぜひ参考にしてください。

出典: obi , utopia
プレビュー画像: © reddit/composting