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キッチン

古米をおいしく食べる2つのコツ

秋はさんまや栗、松茸といったこの季節限定の旬の食材だけでなく、新米も出回る季節。おいしい炊き立てご飯がますます食欲を増幅させます。

古米とは

新米が出回るようになると、同時によく耳にするのが「古米」という言葉です。古米とは、一般に収穫されてから1年以上経ったものを指します。お米は11月1日から翌年10月31日を1年のくくりとして流通し、収穫した年の翌年の11月1日から古米とみなされることが多いそうです。

新鮮なお米は水分を含み、みずみずしいですが、時間の経過とともに乾燥をしていってしまいます。そのため、古米は硬く粘りがない食感に仕上がってしまいます。また、乾燥だけでなく、古米によくあるのが独特の匂いです。これは、主にお米についた糠の脂分が時間の経過とともに酸化することで発生する匂いだと言われています。お米を研ぐときにしっかり洗うことで取り除くことができるとされていますが、気になるときは気になりますよね。

古米をおいしく食べるコツ

収穫から、時間の経過とともに乾燥したり、匂いがしてしまうようになったお米。古米と言えども、大切なお米はできるなら最後まで食べ切りたいものです。古米の食感や匂いを紛らわすためにも焼き飯や丼ものにするという手もありますが、これから紹介する方法を使えば、古米をおいしく食べることができます。

1.日本酒を入れる

お米1合に対し、日本酒を大さじ1杯いれます。そうすることで日本酒に含まれる糖分がお米の甘みを引き出し、ご飯がおいしく炊きあがります。さらに、お酒によって気になる匂いも抑えられるそうです。

また、古米の匂いは酸化した糠が原因となるため、お米を洗う時に最初に水につけたら、サッとひと混ぜしてすぐにそのお水を捨てます。最初の水には、糠の成分が多いため、その水をお米が吸ってしまうと、匂いがついてしまう原因となります。

2. 粉寒天を入れる

お米1合に対し、1gの粉寒天を入れることで、寒天に含まれる食物繊維が持つ保水効果が働き、お米がもっちりツヤツヤに炊きあがります。

また、寒天がお米をコーティングすることから、冷めてもご飯がふやけなくなるので、お弁当など冷めたご飯となるときにもおすすめです。

古米をおいしく食べる簡単2つのコツは、古米でなくてもお米の匂いが気になるときや、買ってきたお米が残念ながらあまり口に合わないという時にも使えます。ぜひお試しください。

プレビュー画像:©︎Twitter/irisen1