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その他の豆知識

命を危険に晒す|野良の子猫に触れてはいけない理由

野良猫が多い地域では繁殖時期などに見かける子猫。小さくてかわいい子猫は、その愛らしさから見かけたらつい触ってしまいたくなります。また子猫の中には警戒心がさほどなく、人間のあとをよちよちついてくる子猫も。

でもそんな時、決して可愛いと言って近づいて触ってはいけません

子猫に安易に触れてはいけない理由

子猫に触れてはいけない理由、それは母猫の育児放棄につながるからです。人間が触れた子猫には、人の匂いがついてしまいます。そうなると、母猫はその匂いに警戒し子猫を迎えに来なくなってしまうのです。

ジヨンとソラン(@soryong_husky)さんは、人が触ってしまったため、母猫に置いていかれてしまった子猫2匹を保護。人間の匂いがつくことで母猫の育児放棄につながることを知って欲しいとツイートしています。


「人間が触ってしまって親猫に置いて行かれた子猫たち。野良猫の子供にさわると人間の匂いがついて親猫が育児放棄してしまいます。このことを知ってもらえたら、里親さんが見つかればという気持ちで拡散していただけると嬉しいです🙇‍♂️」

外で生きる野良猫は、常に命の危険に晒されて生きています。そのため、人間の匂いがついてしまうと、本能的に命の危険を察知し、母猫はまずは自分の身を守る行動を取ります。そのため、子猫たちを置き去りにしてしまうのです。母猫が非情なようにも思えるこの行動ですが、命の安全が補償されているわけではない自然の中では、掟のようなものなのかもしれません。

幼い子猫は、2~3時間おきの授乳や排泄、体温管理など、母猫なしでは生きていけません。そのため、私たち人間が触れるということは、子猫の命を危険に晒してしまうことにつながります。

万が一子猫を外で見かけた場合は、触らないことはもちろんのこと、保護すべきか迷った時は、側に母猫がいないかどうか様子を見るようにしてください。ジヨンとソランさんは、2匹の子猫が一晩経っても母親が迎えにくる様子がないことを確認し、保護に至ったそうです。

また、最初のツイートで募集していた里親さんも無事決まりそうとのこと。

ネットの反応

ジヨンとソランさんのツイートには、子猫に触れることで育児放棄につながってしまうことを知らなかったという人も多くおり、多くの人々から反響が寄せれています。

3月から5月にかけて、保護される赤ちゃん猫が一番多い季節と言われています。そのため、外で子猫を見かけることがあるかもしれません。そんな時は、小さな命を守るために私たちにできることは、まずはそっと見守ることです。触れるということは、子猫の命の責任を持つことになるため、覚悟が必要です。

また、小さな子供がつい触りたがることもあります。子猫から母親を奪わないためにも、子供たちにも触ってはいけない理由をしっかりと伝えていきたいですね。

プレビュー画像:©︎Twitter/soryong_husky
出典:Twitter@soryong_husky