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「コロナが収まるまでマニキュア ジェルネイルはなるべくやめて下さい」 ある看護師のツイート その理由に思わず心臓がバクついた
自宅で過ごす時間がかなり増えた今年、「自宅でできる美容」を楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。その一つが爪のお手入れ。きれいな色のネイルで指先を整えると気持ちも上がります。また本格的なジェルネイルを普段から趣味にしている人も。
しかし、このジェルネイルを「しばらく控えて」のメッセージがTwitterで拡散しています。
これはものすごく真面目な話なんだが。
このδ株置換中の第5波おさまるまでの間、マニキュアとかジェルネイルとかの爪の装飾を外しておいてほしい。
どの指でも、1本だけでもいいからなにも爪につけてない指を用意しておいてほしい。
酸素飽和度が測れない。— コハル (@kohal9000) July 29, 2021
「δ(デルタ)株置換中の第5波おさまるまでの間、マニキュアとかジェルネイルとかの爪の装飾を外しておいてほしい」と訴えるのはコハル(@kohal9000)さん。いったいどういうことでしょう?
看護師さんのココ♪ (@cococo05142)さんは、昨年こんなメッセージを投稿してそのなぜを説明してくださいました。
「?皆様にお願い?
コロナが収まるまで、マニキュア、ジェルネイルはなるべくやめて下さい?♀️
爪に赤い光を当てて血中酸素を測定しますがマニキュアとかしてると測定できません?
特にジェルネイルは除光液で取れないので時間がかかります
緊急時は数分が命取りになります」
ココ♪さん曰く、コロナウイルスの感染が広がる中で万が一ウイルスに感染している場合、パルスオキシメーターという医療器具で爪に赤い光を当てて血中酸素を測定します。正確に、しかも患者との接触を最低限に抑えつつ測定できる優れた方法です。しかしマニキュアをしていると、測定できないのです。
指で測れない場合、動脈血を取ることになります
深く針を突き刺す感じになるので、痛いです
太腿の付け根から採ることが多いので恥ずかしい思いもします
何よりドクターしかできない、すぐに検査室に持っていかないといけない、圧迫止血を数分しないといけないで、スタッフの手が大幅にとられます— ココ♪ (@cococo05142) April 14, 2020
いつ、誰が感染し、急変するかわからないので他人事と考えず、しばらくお休みしていただけると嬉しいです
1本だけしないでと言う手もありますが、酸素が低くなるとなかなか測れず、測れる指を探すことになるので、なるべくならしないで欲しいです
医療現場よりお願いでした?♀️— ココ♪ (@cococo05142) April 14, 2020
指先にネイルが施されていると正確な酸素濃度を測ることができず、体の他の場所からの測定、またはネイルの除去など時間を要してしまうとのこと。また、爪の色は患者の病状を示す貴重な情報源になるそうです。
そして何よりもこのコロナ禍で、ネイルの除去作業でかかる時間は患者との接触時間になるため、医療従事者へのコロナ感染リスクを高める可能性につながるとのこと。
少し、説明しますね
これは体内の酸素濃度を測る機械です
最近は、体温、脈拍、血圧に加えて、酸素濃度を測るのが一般になっています
呼吸器系の病気じゃなくても測るのは、正常な状態でのその人の目安を知るためでもあります
コロナの場合は肺炎なので、突然酸素濃度が下がり、呼吸困難に陥ることが— ココ♪ (@cococo05142) April 16, 2020
急激に起こり得ます
その時に人工呼吸器が必要なのか、酸素マスク、経鼻酸素が必要なのかの目安になります
指一本だけでなく、できれば全部開けて欲しいというのは、体内の酸素濃度が下がってくるとなかなか測定出来なくなってくることが多いためです
そうなると測定出来る場所を探し回らないと— ココ♪ (@cococo05142) April 16, 2020
いけません
また爪の色を観察すると前兆の様に色が悪くなっていたりします
前兆を見つけたら医療者はその患者さんをより注意して見るので、悪化時の発見も早くなります
また、酸素療法を開始後もその投与量で良いのかを見る指標にもなります— ココ♪ (@cococo05142) April 16, 2020
処置が遅れるのも大きな点ですが、今回のコロナにおいては医療者と患者さんの接触時間をなるべく減らすというのも大きいです
ジェルを取るのは時間がとてもかかります
その分接触する時間もかかってしまいます— ココ♪ (@cococo05142) April 16, 2020
なので出来ればとっておいて欲しいというのが、今回のお願いです
サロンに行かなくても、時間と手間がかかりますが、おうちでもオフできるのでやってみてください
方法はジェルネイル外し方とかで検索すると出てきます
コロナは悪化しはじめると進行が早いです、体調が悪くなってからの作業は大変かも— ココ♪ (@cococo05142) April 16, 2020
しれません
医療者は人間の死を見ることが、一般のお仕事より多いです
だからといって、死に直面した際に平気とか慣れるかていうとそんなことはありません
頭では理解していてもどうしようもない虚無感や無力感、悲しみに襲われます
誰も死なせたくないんです説明が脱線しました?
— ココ♪ (@cococo05142) April 16, 2020
このツイートは、ココ♪さん自身が以前から経験してきたことを元に、患者と医療従事者の双方のリスクを減らせるようにと呼びかけたそうです。
また他の医療従事者も以前に、呼吸状態や血液循環状態などを確認したいような危機的な状況の際に、指先を使って血液中の酸素濃度を測れないのは極めて危険と警鐘を鳴らしていました。
このココ♪さんのコロナネイル対策のお願いに、多くの人から反響が寄せられています。
私は、昨年の緊急入院をした時、ICUに運ばれ何日かICUにいました。
(両手には綺麗なネイルが…)
その後一般病棟に移った時に、看護師さんから「手はネイルしてるから、足の指で測るね」と言われ、初めてネイルが医療現場では、喜ばれる物ではない事に気が付かされました。— ちかちか。 (@k8c5r25m6) April 15, 2020
喘息もちやけんコレしょっちゅうお世話になる〜‼️
息子たちも小さい頃から何度もお世話になってるわ(΄◉?◉`)爪は塗らない人やけん知らんかったけどネイルしてたらコレ使えないんやね?
ココさん教えてくれてありがとう(*´꒳`*)— もも嬢@低浮上 (@glayer405) April 14, 2020
以前、娘がマニキュアしたがって、塗ってあげた事があって。
その数日後娘が体調崩して小児科に行ったら(小児科では毎回血中酸素濃度測定する)、看護師さんに叱られました?
(結局塗ってない足の指で測定)
妊婦の時もペディキュアはしないで!って言われたし。
オシャレもなかなかですね?— ゆかり (@yukari0904right) April 19, 2020
FF外失礼します。
爪が弱いのでずっとジェルネイルしてましたが、週末に外して爪も短くしようと思います?
貴重な情報ありがとうございます。— おたっと?ゆー牧民 (@shuon721) April 22, 2020
今や誰が新型コロナウイルスに感染してもおかしくない状況の中、いざという時に指先が命を救う大切な情報源ということは、多くの人に知って欲しい内容です。ネイルのおしゃれは楽しみつつも、体調が悪い時はネイルをオフして、いざという時に備えたいですね。
プレビュー画像:©︎Pinterest/Mizuki Hirano
