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【臨床心理学者からのヒント】あなたの子育てが間違っていないことを示す7つのサイン
子育てに正解はありません。子どもは一人一人違うもの。たとえ兄弟であっても、子どもへの対応は一人ひとり違って当然なのです。また成長や環境の変化に応じて、親は適応していかなければなりません。ですから、親は子どもの「今」をしっかりと見つめて、その時の最善策を手探りで探すしかありません。
でも、今は情報過多の時代。他の親子と比較する機会も多いため、自分の子育てが間違っているのではないかと不安を覚える人も多いようです。
アメリカで子育て支援を専門としている臨床心理学者ネイディーン・ファンデアリンデン博士によれば、子育てで何よりも大切なのは子どもが安全と親の愛情を感じていることだと言います。博士が提唱する「子育てが間違っていないことを示す7つのサイン」をご紹介します。チェックしてみてくださいね。
1. 子どもがあなたの前で様々な感情をあらわす
お子さんはあなたの前で怒ったり、泣いたり、怖がったりしますか?感情を素直に表現できると言うことは安全だと感じているよいサインです。
子どもが親に気持ちを隠したり、何でもないふりをするのは、とても心配なことなのです。多くの場合、親子関係に大きな問題がある兆候です。子供の感情から目をそらさず、「壁を蹴ったのは怒っているからね。お姉ちゃんが遊んでくれないから嫌だったのね」など言葉にしてあげることで、自分の考えに向き合えるようになります。
2. 問題に直面したりしたとき、あなたの元に駆けつける
子どもが怪我をしたり、問題が起きた時に真っ先に親のところに来るなら、親として素晴らしい仕事をしている証拠。助けが必要なときに戻ることができる安全な基地になっているということです。
あなたにとっては些細な問題であっても、子どもの問題に耳を傾けてあげましょう。そうすることで、子どもが人生の難しい課題に直面した時にも、話し合うことができるようになります。
3. 人格を否定する言葉を使わない
子どもの行動に「悪い」「ずるい」「怠け者」「意地汚い」など人格まで否定するようなレッテルを貼るのはやめましょう。
たとえば、お子さんがお菓子を独り占めして食べてしまったなら「お菓子を誰にも分けずに全部食べたのね。お兄ちゃんやお姉ちゃんも食べたかったと思うよ。どうやってこの埋め合わせをすればいいと思う?」と聞いてみましょう。「お菓子を全部食べるなんて意地汚い!」と言うよりもずっと良い結果が得られます。
4. 怒られるのではと恐れずに考えや感情を話し合うことができる
これは、親子関係がオープンで柔軟であることを示すよいサインです。気に入らない考えや感情に過剰に反応したり、お説教したりしていると、子どもは親の顔色を伺うようになります。
5. 子供の安全を守るために行動の境界線を作る
子供の感情を受け入れることは大事ですが、親は境界と制限を設定すべきです。やっていいことと悪いことの線引きがないと、子どもたちはトラブルに巻き込まれることになります。
子どもは、たとえその制限が気に入らなくても、自分が愛されている、大切にされていると感じるものです。
6. 子どもの興味や才能を応援する
年齢を重ねるほどに、子どものなかに興味や才能が芽生えます。やりたいことをさせてあげることは達成感や粘り強さを教えることになります。好きなことに秀でるのは素晴らしいことです。
ただ、親の満たされていない夢や願望を満たすために、やる気のない子どもに習い事を続けさせるのはやめましょう。自分の都合で子どもを無理に上達させると、うまくいっているように見えても、結局は子ども自身が失望したり、強いプレッシャーを感じたり、コントロールされているように感じてしまうでしょう。
7. 間違いがあれば、修正する
子どもだけでなく、親も間違いを犯します。軌道修正できることは素晴らしい親であることの証です。大声で怒ってしまったり、酷い言葉を言ってしまったときは、どうしてそれが起きたか、どうすればよかったのかを子どもに話しましょう。こうすることで、親もストレスを感じたり、悲しむことがあることを、子どもは理解していきます。
親は、子どもが勉強しているか、サッカーの試合で勝っているかなどで子育てが成功している証拠を探したくなりますが、子育てを成功させたいのであれば、子どもに安全な基盤を提供することが最優先。安全が確保されれば、子どもは自分で成長していくものなのだとファンデアリンデン博士は強調しています。
子どもが安全で愛されていると感じていること、それこそが、よい親である証なのですね。
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