DIY
胡蝶蘭を育てるなら絶対知っておきたい6つのコツ
胡蝶蘭などの洋蘭は自宅用としてはもちろん、贈り物としても人気の観葉植物。でも可憐で美しい花が咲き終わったら捨てるのではもったいない!「少なければ少ないほどよい」をモットーに、正しく育ててあげれば何年も楽しむことができます。蘭を長く楽しむ6つのコツをご紹介します。
1. 植え替え時期
蘭は2〜4年に一度、花が咲き終わってから植え替えが必要です。花が咲く前の蘭に植え替えを行うと、環境が変わって花が咲かなくなる可能性があるので、花が終わったら、4月末から6月頃に植え替えを行うと良いでしょう。鉢は水はけの良い素焼きの鉢がおすすめです。
imgur / PrincessPeanutButtercup
2. 植え込み材の必要性
自然界では、蘭は樹木などに張り付いて育つので、蘭の根は常に空気に触れています。蘭の鉢植えに通常の土を使っていると、根っこが常に濡れた状態で、十分な空気が行き渡らないため根腐れを起こす可能性があります。蘭には水苔や松の樹皮などを細かく砕いたバークなどの植え込み材を使うようにしましょう。
3. 鉢を置く場所
蘭は光の当たる場所を好みますが、直射日光ではなく柔らかな光が注ぐ場所に限ります。窓辺に置かなければならない場合は、長時間直射日光が当たらないよう東か西向の窓辺にしましょう。
4. 水やり
冬場は1週間に1度の水やりで十分です。春夏は1週間に2度にします。しかし一番気をつけたいのは水のあげすぎです。鉢を持った時、軽くなっていれば水が必要な状態ですが、どっしりと重たければ水は必要ありません。
水のあげすぎによる根腐れを防ぐため、水やりの仕方にも注意します。スプレーで十分葉を湿らせ、鉢ごと数分間バケツに沈めます。鉢を出したら水気を切って元の場所に戻しましょう。水の温度は室温が最適です。
5. 蘭専用の肥料をあげる
肥料は正しくあげれば蘭を元気に成長させることができますが、肥料のやりすぎは根腐れを招き、不適切な時期に肥料をあげるとかえって蘭を弱らせてしまいます。
購入したばかりの蘭は、1〜2年は肥料を与える必要はありません。肥料を上げるのは春から秋にかけて。冬を乗り越えて新しい根がしっかり伸びていたら、肥料を与えても大丈夫。冬場は蘭の株が弱っている時期なので、肥料は与えないようにしましょう。花が咲いている間も肥料は与える必要ありません。
また、肥料は規程の倍量の水で薄めて与えた方が安全です。
6. 剪定のルール
枯れた葉や根っこはこまめに切ってあげましょう。葉っぱは枯れると茶色くなるのでわかりやすいですが、根っこを切るのは勇気が入ります。枯れた根っこかどうかを判断するには、水をスプレーしてみましょう。生きている根は色が緑色に変わりますが、枯れている根は茶色のまま。蘭は切った場所から病気になってしまうことがあるので、熱処理して消毒した剪定バサミで切り取ってあげましょう。
花の終わった花茎は、根元から数えて2〜3節を残し、その上の部分あたりにハサミを入れます。こうして剪定しておけば、次の花芽がつきやすくなります。
洋蘭の中でも特に人気の胡蝶蘭の花の寿命は2〜3ヶ月。でも株自体の寿命は、上手に育てていれば20年とも30年とも言われており、日本の家でも上手く育てていれば、株の寿命は10〜15年という長生きな植物です。愛情を注ぐ甲斐のある観葉植物といえるでしょう。
