DIY
エネルギー自給自足のタイニーハウスで20年以上暮らす米国人男性
米国人ラマー・アレキサンダーは、プール付きマイホームに自家用車とアメリカ中流階級の豊かな生活を送っていました。しかし、大病を患った上に妻とは離婚。人生の半ばで、彼はキャンピングカーと相続した土地以外のすべてを失い、ホームレスになってしまいました。
ホームレスになった彼は、この土地でキャンピングカーに2年間住みながら、「住宅ローンの必要のない自給自足できるマイホーム」という夢に向かって一歩ずつ努力しました。2,000米ドル(約28万円)を貯め、それを元手に、2009年、建築許可なしで建てられるぎりぎりの大きさの家(いわゆるタイニーハウス)を1人で建て始めたのです。
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そして2010年、ラマーが手に入れたのは「2階建てでエネルギーを自給できるテラス付きの居心地の良い小さな家」。驚くほど少ない予算で実現した夢のマイホームです。
ラマーは資金がなかったため、家を買うことは選択肢にはありませんでした。ですから、マイホームの第一歩はコンクリートの基礎を6箇所に作ることから始まりました。その上に梁の枠組みを組み立てていきます。この段階では、家が浮いているように見えますが、端は後でカバーします。
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床の枠組みを作ったら、その上にプラスチック製断熱材を、その上に断熱マットを敷いていきます。
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その後、床材となるチップボードを敷き詰めます。チップボードは壁材としても使います。
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壁のボードと床の隙間に屋根用のルーフィングフェルトなど防水素材を配置します。
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2階も床と同じような構造で、その上にチップボードをビス止めしていきます。
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そして、いよいよ屋根の工事です。ここまで1人で作業を進めてきましたが、ここで初めてラマーは他の人に手伝ってもらいました。
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ドアや窓を取り付けると、いよいよ小屋の形が見えてきます。
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屋根もチップボードで覆い、ルーフィングフェルトで密閉します。その上に屋根板を敷いていきます。
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小屋の間取りです。約18平方メートルの小さなスペースですが、キッチンやバスルームなど一通りの設備が整っていることに驚きます。水は、ラマーが掘った井戸から供給されています。
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ベッドルームは上階、居心地が良さそうです。
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正面にはテラスを作り、愛犬2匹と一緒に夕日を眺められるようにしました。
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とうとう完成した小さな家の全体図こんな感じです。家の前には菜園が作られ、テラスの上にはソーラーシステムが設置されています。
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この家は電力網に接続されていません。しかし、太陽エネルギーと風力エネルギー、そして井戸水のおかげで、ラマーはエネルギー面で完全に自給自足ができています。
ラマー・アレキサンダーがこの家を建てたのは20年以上も前。彼は今もこの小さな独立した世界で幸せに暮らしています。彼がどのように家を建てたかは、こちらのビデオでもう一度見ることができます。
2022年7月、彼はソーラーグリッドがこの20年でどのように変わったかを説明するビデオ(英語)も投稿しています。この20年で太陽エネルギーの分野に目覚ましい発展があったことがわかり、興味深い内容です。
タイニーハウスでの自給自足の暮らしに憧れる人はとても多く、ラマーはYouTubeでの活動だけでなく、本も出版し、多くの人にインスピレーションを与えつづけています。
皆さんも小さくても充実した暮らしに一歩を踏み出してみませんか?
プレビュー画像:©Youtube/solarcabin
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