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あなたの癖は実はけっこう危険かも。首をポキポキ鳴らしてはいませんか?
デスクワークに従事している人は仕事をする人の約半数にものぼると言われており、その数は今後も増え続けると予想されています。デスクワークに従事する人でなくとも、1日中ずっと机に向かって座っていて、肩や腰がバキバキに凝り固まってしまった経験はあるのではないでしょうか。
そんな時、勢いよく首を左右に振ってポキポキと鳴らしていませんか?いわゆる「首ポキ」、コリが和らいで、気持ちいいんですよね。でもちょっと待ってください。それ、思っている以上に危険な行為かもしれません。
首や指をポキポキ鳴らすと関節を痛め太くなる?
答えはたぶん”ノー”のはず。
関節内轢音。「科学誌 PLOS ONE」報告の「間接内キャビテーション」が有力視されています。
加圧によって関節内部の髄液中に小さな気泡が発生し、それがはじけて発音する作用機構。
これなら関節自体は傷つきません(^^)/ pic.twitter.com/TQSOmQjVdX
— Ph.D 中浜数理@美容垢 (@kazu197508) 18 February 2019
この「首ポキ」に警鐘を鳴らしているのが、肩こりラボ 学芸大学の丸山太地さんです。
丸山さん曰く、いわゆる「首ポキ」でコリが楽になったと感じるのは完全な錯覚だそう。首ポキは私たちの想像以上に首に衝撃を与えていて、頻度によっては、生死に関わる重大な病気の遠因となる可能性すらあると指摘しています。
そもそも首がポキッと鳴るのは、大きく動かされた関節周りに発生した気泡が弾けるためだと言われています。しかし気泡の破裂は、日常生活ではありえない広い範囲にまで関節を動かさないと起きません。
何気なくやる「首ポキ」でも、高頻度になれば体に深刻な負担を与える可能性があります。関節内は非常にデリケートな部分であり、高頻度で「首ポキ」が起こり続けると、頚椎の脱臼骨折までは到達せずとも、やはり周辺の組織の損傷を起こす可能性は十分ありえるのです。
首ポキポキ鳴らすクセがあったけど、この首の鍛え方やってるうちになくなったな。これプラス肩甲骨を寄せるストレッチ続けてたらPC使い過ぎでの頭痛も劇的に減った。 pic.twitter.com/V1lQD5iOSo
— ASC Saitohk (@asc_gamefreak) 12 January 2016
「首ポキ」が起きること自体は決して異常なことではありませんし、直ちに命につながることは考えづらいものの、長期に渡り普段から頻繁にやっていると、中枢神経を損傷したり、循環器領域での生命を脅かす疾患の遠因になったりすることも十分に考えられる…こう丸山さんは警告しています。
ですから、可能な限り「首ポキ」はしないことをオススメします。ではデスクワークで、どうしても肩が凝ってつらい時はどうすれば良いのでしょう。
丸山さんによると、肩甲骨を動かす体操をするだけで、肩こりの症状は改善するそうです。また、下を向くと、それだけで首の筋肉には負担となるため、なるべく日常生活で視線を上に向け続けるだけでも楽になるとか。
こんな感じの首ポキに憧れている。首ポキをするケンシロウの威圧感は半端ない。首ポキだけでそのへんのヒヨコはころせるだろう。どうしても身につけたい。練習して気づいた。まだおいどんの首はすわっていない…‼︎‼︎ pic.twitter.com/seyBAMLh3v
— 世の中に斬り込む赤ちゃん (@reiwa_no_hoshi) 11 June 2019
いかがでしたか?何となくリフレッシュ効果がありそうな「首ポキ」ですが、百害あって一利なしなのです。ぜひシェアしてくださいね!
