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ひと手間で全然違う|車の車内温度を下げる方法

記録的に早いと言われる梅雨明けを迎え、日本各地で厳しい暑さが続いています。そんな中、さらに暑いのが車の中。屋外の駐車場に止めていた車の中は灼熱のような暑さです。

車はフロントガラスや窓ガラスから太陽の光を透し、車内に熱を溜めてしまうだけでなく、日光に照らされたダッシュボードも内部に熱を溜めてしまうため、車内の空気は外気よりも一層温まってしまうと言われています。

夏日に買い物や用事で出かけようとした時に、とてもじゃないけど乗り込むのが苦痛な暑さという時がありますよね。そこで今回は、熱のこもった車の車内温度を下げる方法をご紹介します。

車の車内温度を下げる簡単な方法

乗る前にある程度温度を下げておくことで、運転中の冷房の効きにも影響が出てくると言われています。そこで車内の温度が一気に下がると言われているのが、助手席の窓を開け、運転席のドアを開閉し、車内の熱を車外に押し出すという方法です。

ドアを開閉するこちらの方法では、開いたドアから外気が取り込まれ、同時にドアをバタバタと開閉する力で窓から車内の暑い空気が押し出され、車内の温度が下がるという仕組みです。

ドア開閉法

・運転席のドアと助手席の窓を全開にします。
・運転席のドアを5回ほど、開閉するようにバタバタと動かします。

これで一気に涼しくなる、という訳ではありませんが、このひと手間を乗車前にするだけでも、温度は7〜8度ほど変わってくるそうです。また、あらかじめ乗る前に車内温度を下げているので、冷房の効きにも違いが出てきます。

この方法は最初の1分で最も温度が下げられる方法とされていますが、時間がなく車をすぐに発車させたい時、さらに車内温度を急激に下げたい場合はエアコンを利用した方法がおすすめです。

エアコンを使う場合

・温度設定を最低・外気導入モードのエアコンをつけ、車の窓を全開にして走行します。
・2分後に車の窓を閉め、エアコンを内気循環にします。

この方法の場合は5分後には車内が30度以下になっているそうです。車にとてもじゃないけど乗り込めない暑さという時はドア開閉法である程度車内温度を下げ、走行と同時にエアコンを使う方法で組み合わせても良さそうですね。

真夏の炎天下に4時間放置したら車内は50度以上

JAF(日本自動車連盟)の調査によると、真夏の炎天下において気温が最も上がると言われる午後12時から4時まで、黒いボディの車を駐車しておいたところ、車内温度はエンジン停車からわずか30分で40度以上、最後には55度にまで達したそうです。

さらに、熱を吸収すると言われるダッシュボードに至っては、最高で79度まで上がった結果も出ており、触っただけでも火傷をしてしまうレベルの温度が記録されています。この他にもシートベルトの金具やハンドルなど、車の運転の際に触れなくてはいけない箇所が、触れないほど暑くなっていたそうです。

本格的な夏が始まり暑さが続く中、日常生活で車を利用する機会の多い方は、ぜひ試してみてください。また暑い車内におけるダッシュボードなどによる火傷や、熱中症にはくれぐれもお気をつけください。

プレビュー画像:©︎Pinterest/Nair Alves 
出典:TBS News, 乗り物ニュース, Wow!magazine