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今までの方法は間違いだったかも|正しい薬の飲み方

空気が乾燥する季節は、風邪やインフルエンザにかかりやすい季節です。そのため、冬は加湿器の利用やこまめな水分補給などで乾燥対策を心がけているという方もいらっしゃるのでは。

しかし気をつけていても、日頃のストレスや体の疲労などから、風邪をひいてしまう時がありますよね。そんな時に服用する風邪薬、「錠剤は気にならないけどカプセル状になった薬を飲むときに、喉に引っかかってしまう」ことがあります。

カプセル薬は大きくて飲みづらい!?

薬が喉に引っかかったり、飲み込みにくいという場合は、加齢に伴う嚥下機能の衰えという場合も考えられますが、もしかしたら飲み方が正しくないのかもしれません。みなさんカプセル薬を飲むとき、イメージからか、つい上を向いて飲んでいませんか?

でもこの上を向くという行為が薬を飲みにくくさせている原因だったのです。

カプセル薬を飲むときは下を向く

ではカプセル薬はどのようにして飲むとすんなり飲むことができるのでしょうか。カプセルは一般的に水よりも軽いことが多く、どうしても水に浮いてしまいます。上を向いてカプセルが浮いた状態で飲みこもうとすると、水が先に喉を通り、最後にカプセルが残ってしまいます。これが飲みにくい、喉に引っかかるという原因になっていたのです。そのため、カプセル薬を飲み時は、やや顎を引いて飲むと水がカプセルを押し流してくれるため、すんなりと飲み込むことができます。

また、カプセル薬に限らず上を向いて薬を飲む場合は、以下のリスクに注意が必要です。

上を向いて薬を飲むリスク

私たち飲食をする時、上を向いて食べたり、飲んだりしません。なぜなら、顎を上に向けると気道が開くため、食物や水分が誤って気管に入ってしまう誤嚥が起きやすくなってしまうからです。救命講習を受けたことがあるという方であれば、倒れた方の軌道確保をするときに顎を上に向ける動作でピンとくるかもしれません。

水分などが誤って気管に入ってしまうと、誤嚥したものによる窒息や、気管や肺で細菌が繁殖する誤嚥性肺炎を引き起こし、命に関わってしまうという事態に発展してしまうことも。

カプセル薬と対照的に錠剤は一般的に水に沈むものが多く、上を向いて飲むと飲みやすい場合もあります。しかし誤嚥を避けるためにも、錠剤を飲む時は正面を向いて飲むようにしたほうがよさそうです。特に飲み込む力が弱い高齢者や小さなお子さんがいらっしゃる家庭では、薬は正面、またカプセルの場合はやや下向きにして飲むとしたほうがよさそうですね。

ちなみに粉薬の場合、このように薬の袋は大胆にカットすると粉がこぼれたり、袋に残らず綺麗に飲めるのだそう。

風邪薬に限らず、現代はサプリなどで錠剤やカプセルを利用することが多い時代です。薬が喉に引っかかる感じがしていた、という方は正面、または下向きで飲む方法を試してみてください。

以前紹介した、薬に関する記事もご覧ください。

プレビュー画像:©︎Twitter/ayamasan