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この若い女性の秘密はInstagram写真に隠されている。あなたはわかる？
ルイーズ・デラージュは、Instagramで一躍セレブの地位を獲得した25歳のフランス人。ルイーズの美しい写真に魅了されたフォロワーの数は2018年8月時点で約10万人となっています。
白波輝くビーチでの休暇、友人たちとのおしゃれなガーデンパーティ、家族と過ごす休日…Instagramに投稿されたルイーズの写真は若さと美貌、裕福な家族に恵まれた女性の幸せいっぱいな日常の光景であふれています。一見、苦労や悲しみなどとは無縁の人生のような印象を受けます。
ところが、フォロワーの中には、ルイーズの写真に共通する、ある悲惨な現実に気づいた人もいました。写真をぱっと見ただけでは気づくことはありませんが、非常に危険な病気のサインが隠されているのです。
ルイーズの写真を何枚か見ていくと、この病気のサインに気づきます。全ての写真で、ルイーズはアルコールを手にしているのです。旅行先の街角で、浜辺で、友人とのブランチで、クラブで…ルイーズの手からアルコールが離れることはありません。ルイーズはアルコール依存症なのです。
日本には約109万人の患者がいるとされるアルコール依存症。専門家によると、「頭の中では『やめたほうがいい』と思っていても、お酒をやめられない状態」だと言います。実際に治療を受けている患者数は年間4万人前後と推測されていますが、依存症との境界線にいる多量飲酒者（1日に60グラム以上のアルコールを摂取する人）は、980万人いるとされています。
しかし欧米では、ドイツだけでも7分に1人の割合でアルコール依存症で命を落とす人がいるほど、問題はより深刻。そこで、フランスの依存症患者支援組織Addict Aideが一風変わった啓発キャンペーンを展開しました。
実は美しいフランス人女性、ルイーズ・デラージュは架空の存在。アルコール依存症の問題を若い世代にも知らせるため、モデルがアルコール依存症の架空の女性ルイーズをInstagram上で演じていたのです。
アルコール依存症は「本人が認めたがらない病気」と言われていますが、Addict Aideの共同代表者ミシェル・レイノーは、「助けを求めるのに遅すぎることはない」と言います。
知らず知らずのうちに、お酒がやめられない状態になっていたら、アルコール依存症のテストを受けましょう。
ルイーズは架空の人物ですが、Instagramの彼女のアカウントは大人気。彼女に真剣にお酒の飲み過ぎはやめてと諭すユーザーまでいます。日本でもアルコール依存症についての情報がもっと広まるといいですね。
