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マイクロビーズクッションの悲劇|収集作業員からのお願い
住んでいる自治体によりルールの変わってくるゴミ出し。可燃ゴミや資源ごみ、不燃ゴミや粗大ゴミなど、自宅のキッチンの壁や冷蔵庫にはゴミ出しカレンダーが貼ってあるという方も多いはず。
でも、明らかに「可燃・不燃・資源・粗大ゴミ」とわかるものならいいですが、迷ってしまう品目も数多くありますよね。そんな迷う品目の一つとして、マイクロビーズクッションの処分の仕方に困ったという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。座った時に体にフィットし優しく包み、「人を(たまにペットも)ダメにするクッション」なんて呼ばれるマイクロビーズクッション。
でもこのビーズクッション、中身のビーズの補充時や古くなって破れてしまったり、捨てようとした時にゴミ袋に入れるために中身を出したら、とんでもない惨状になってしまったことがある方が多いはず。
ビーズクッションを捨てようとゴミ袋に入れようとしたが大き過ぎて入らず、中身を出して分けようとしたら大惨事 pic.twitter.com/hDEJAqZwGG
— KAO@ダイエット本気出す (@kaoshima1515) January 16, 2021
ビーズクッションの中身には、パウダービーズと呼ばれる発泡スチロール素材のものが多く使われており、外に出ると静電気であらゆるところにくっついてしまいます。
※ビーズクッションの解体をすると シロクマになりかけます※
— おくむ (@miyamiyaboooom) March 25, 2017
ケチらず粗大ゴミをおすすめします… pic.twitter.com/R1QtPxkcug
掃除機で吸おうとしても、静電気の力は強く掃除機にもびっしりマイクロビーズが…。
ビーズクッションの中身を少し抜いてゴミ袋にぶち込んで捨ててやろうと思ったのに大惨事。掃除機にも静電気でくっついて二次災害。 pic.twitter.com/YD09Koupjj
— らん (@embroideryran) December 17, 2016
いったん外に出てしまうと、かなり厄介なマイクロビーズたち。しかし、このマイクロビーズの脅威は家庭内だけではありませんでした。ゴミの収集作業員として働く収集作業員さん(@sagyo_in)は、Twitterでゴミ収集作業員のあるあるな日常を紹介しています。そんな中、ある日の収集作業時に起きた出来事をシェア。その内容は、私たちが想像もしていない内容でした。
それがこちらです。
マイクロビーズクッションは気安く捨てるんじゃないよ!
— 収集作業員 (@sagyo_in) April 15, 2021
布や紙類と混合で分からずに積んでしまい、破裂して全身真っ白。
車内を汚せないから作業着の上着は破棄。
事務所に報告、臨時車手配、そして掃除。
破裂されると誰も幸せにならない。
大きいのは粗大で申請してもらえるとありがたいです。
他のものと混在したゴミ袋から、マイクロビーズクッションと分からず収集車に積んでしまい、破裂したクッションのビーズによって作業着、収集車を変えることになり、もちろん飛び散った辺り一面の掃除もしなくてはいけなかったそうです。
こう言う事になるんでビーズクッションは粗大ゴミの排出でお願いしますよ〜(–;) pic.twitter.com/WeUX5DUqeV
— ちょこ@タッピー (@higegomi) July 15, 2020
※写真は実際のものではありません。
「破裂されると誰も幸せにならない。大きいのは粗大で申請してもらえるとありがたいです」
最後にゴミ出しをする人たちへ向けてビーズクッションについてのお願いでツイートを締めくくった収集作業員さんに、同じようにビーズクッションの惨事に見舞われたことがある方や、ゴミ出し仕方について勉強になったという方などから多数の反響が寄せられました。
この前それを収集してる車の横を息子と横切ったら、パン!と袋の割れた音と共にビーズが風に乗って飛んできて、私は頭からつま先まで小さなビーズがペタペタペタ…ベビーカーの蓋?を閉めてたので息子は無事でしたが、帰ってベビーカー畳んだら一番下の荷物置きまで真っ白でした😂
— MihokO (@mihokonbu720) April 17, 2021
こういう事、現場の方に発信していただけるとありがたいです。以前も竹串をそのまま捨てると作業員さんが怪我されるので、紙に包んで捨てて下さいと聞いて。ハッとしました。それ以来包んで捨てています。想像力がの欠如だよなと反省しました。
— キョーコ (@YXLIZqBHv3xEtub) April 19, 2021
また、クッションのサイズも小さく燃えるゴミで出せる場合にはわかるようにお知らせがあるといいとのこと。
ビーズクッションを捨てる時〜
— ぼっちゃ。 (@bottya_amu) May 30, 2021
ゴミ収集車の中で破裂すると、とんでもない事になると聞いたので…
市の担当の方に確認して紙を貼ってます。大きさにもよるみたいです pic.twitter.com/EZQIg0GPHx
また、今回の出来事から、新たに物を購入する時は処分のことまで考える必要がある、ゴミ捨て時の配慮が必要、など改めて大切な事に気づかされたと言う意見も見られました。
毎日ありがとうございます。
— おかん (@ze_soi) April 23, 2021
了解です!最近は廃棄することを考えて買い物するようになりました🙇♀️
情報ありがとうございます。マイクロビーズが入った商品は触り心地が良いので買いたくなるものの我が家には未だ無いはず。こちらを読んで気軽に買えないと再認識です。最近色々断捨離中ですが新しい物を買う時は処分する事を考慮する必要有ると実感中です。
— yonachan (@4gHMAl4ob6P80Sk) April 17, 2021
ツイッターで目にして知ってたから、有料収集で出しました(大きかったから)。
— ナツコ🐥YO (@tsuki_rock) April 18, 2021
役所のゴミ出しのパンフレットなどにも、そろそろ注意点を書き加えて良いのではないかと思います。現場の人が困ってますもんね。自治体で違うのかなぁ。 https://t.co/C9C0q7rS4K
また、収集作業員さん曰く、マンションなどの集合住宅でのゴミ捨て場でも注意をしてくださいとのこと。
因みなんだけどさ。
— 収集作業員 (@sagyo_in) April 16, 2021
大きなマンションによくある貯留機もマイクロビーズをぶっこむと大変な事になるよ。
全てのごみが衣をまとったかのようにビーズまみれになる。
回転しながら舞い散るビーズ。
シュレッダーも舞い散る。
貯留機の中もツブツブが。
管理人に相談してみてね。
マイクロビーズクッションの処分方法は、自治体によっては可燃ごみや資源ごみとして出せるというところもあり規定も様々です。しかし、ゴミ袋に入りきらないような大きいクッションの場合は粗大ゴミとして出す方が、出す側も収集する側も楽そうですね。今回の収集作業員さんからのお願いは、ビーズクッションの処分法だけでなく、ゴミ出し全般において、それらを収集し処理する人たちへの配慮を忘れてはいけないということを改めて気づかせてくれました。
以前紹介したこちらの記事も併せてご覧ください。
プレビュー画像:©︎Twitter/kaoshima1515, ©︎Pinterest/kilalaify


