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Lifehacks

昨日洗濯した服から良い匂いがしたら今すぐ捨てた方が良い。人体を脅かすものが付着している。

近年増えている、「香り」の良さをアピールした洗濯用洗剤や柔軟剤。テレビコマーシャルですっかりおなじみです。種類は実に多彩で、衣服についた汗の臭いを芳しい香りにしてくれる、重宝したくなるアイテムですね。

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しかし、そもそもなぜ洗い終わった後も良い香りが持続するのか、そのメカニズムをご存知ですか?

実はこれらの洗剤や柔軟剤には、「マイクロカプセル」と呼ばれる極小のカプセルが含まれており、その中にナノレベルの極小サイズの香料が入れられているのです。カプセルがこする、叩くなどの刺激によって破裂し内部に入っている化学物質が放出されることで、いい匂いがするという仕組みなんですね。

けれども近年、この極小のカプセルが、健康に少なからず影響を与えているのではないかと問題になっています。

技術の進歩は目覚ましく、このマイクロカプセルの大きさは1㎛(マイクロメートル=100万分の1メートル)にまで小型化されています。花粉症を引き起こす花粉が約30㎛、大気汚染で問題となる微小粒子が2.5㎛と言われており、それよりも微小なサイズなのです。柔軟剤の場合、キャップいっぱいにこのマイクロカプセルが1億個も含まれていると言われています。

マイクロカプセルはメラミン樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、ウレタン樹脂、ポリイソシアネートモノマーなど、いわゆるプラスチック成分で出来ており、破裂し中身の物質を放出した後も環境中に残り続けます。

これらの極小のマイクロプラスチックは環境に放出され、生体内にも取り込まれながら地球全体に広がってしまうのです。その影響は土壌、河川、海洋、大気そして人間を含むあらゆる生命体に及び、そして最終的には人間の肺にまで入り込み、喘息、気管支炎、肺がんなどを引き起こす可能性が指摘されています。今すぐこのマイクロカプセルを禁止すべきだという議論が世界中で巻き起こっているのです。

いかがでしたか?マイクロカプセルの有害性についてはまだ研究が十分に進んでおらず、リスクを把握することが難しいのが現状です。しかし「良い匂いだから」という安易な気持ちで、香り付き洗剤や柔軟剤を大量に使うことはオススメしません。使用を控えることが、あなたの健康を守ることにも、地球環境を守ることにも繋がるのです。ぜひシェアしてくださいね!