ちえとくをフォローする

ヘルスケア

枕なしで寝た方がいい?枕なしで寝るメリットとデメリット

快適な睡眠には枕選びが大切だと分かっていても、自分に合った枕になかなか出会えないと悩む人はとても多いようです。枕は素材や形も色々。羽毛の枕、もみがら枕、低反発枕……いっそ枕なしの方がいいのでは?と思ってやってみたら、意外に楽だったという人もいるかもしれません。

確かに「枕なし」で寝ることにはメリットがあります。ただし、「枕なし」には向いている人とそうでない人がいるので注意が必要です。

この記事では、枕なしで寝た方がいいのはどんな人か、枕なしで寝ることにはどんなメリットとデメリットがあるのかをご紹介していきます。

© MediaPartisans

枕の目的

枕は私たちが快適に眠るためのもの。マットレスと首の隙間を埋めることで、体への負担を減らしてくれます。でも、寝る姿勢や枕の高さ硬さによっては、枕で頭が上がりすぎて不自然な姿勢になり、体に悪影響を及ぼすことがあります。

枕なしで寝るメリット

首の痛みや肩こりの軽減

枕が高すぎると、首の自然なカーブが失われて首や肩に力が入り、長期的には頸椎の問題や首や肩のトラブルにつながります。

たとえば、柔らかめのマットレスで、仰向けで寝ている人は、枕を使わない方が自然なS字カーブが生まれ、背骨全体がリラックスでき、日々のストレスや緊張から身体が回復しやすいのです。

ストレートネックや猫背の改善

スマホやパソコンの使いすぎで、首の自然なカーブが失われる「ストレートネック」に悩む人が増えています。ストレートネックの人が高い枕を使うと、首が前傾して、さらに症状が悪化してしまうのです。枕なしで寝ることでストレートネックの軽減が期待できます。

また、猫背や姿勢の悪さで体に負担がかかっている人は、枕なしで寝ると、日中の負担のかかる姿勢が矯正され、首や背中の不快感が解消されます。

Back Sleeping

美容にいい

うつ伏せで寝る人は、顔に枕が直接触れるため、どうしても肌の通気性が悪くなります。敏感な人では、これがシミの原因になります。また、仰向けで寝る場合は、枕なしで寝ることで首のシワができにくくなるというメリットもあります。

Stomach Sleeping

いびきの改善

いびきがひどい人は、枕が合わず、気道に負担がかかっているのかもしれません。枕を使わずに寝ることで、いびきが軽減する人は少なくありません。

一方、枕なしで寝ることにはデメリットもあります。

枕なしで寝るデメリット

頭部への負担増加やむくみ

枕なしで仰向けに寝ると頭部が下にさがるので、頭の血流が増加します。その結果、人によっては頭に圧迫感を感じたり、顔がむくむことがあります。また、この姿勢をとるとめまいを感じる人もいます。

ELuxSupply Extra Soft Pillow sleeping on back

寝返りが打ちにくい

枕の支えがないと寝がえりが打ちにくいため、寝ている間に体が硬くなってしまう人もいます。つまり、寝返りの多い人には枕なしはかえって負担になるのです。

横向き寝の人は枕なしはNG

横向きに寝る人は、まっすぐな姿勢をとるために枕が必要です。ただし、必要な高さは肩幅の分だけ。高すぎたり、厚すぎたりしないように注意しましょう。

sleeping baby

このように、人によっては、枕なしで寝ることで体への負担が増加し、安眠の妨げになる場合があります。枕なしは体に合わないと感じたときは無理をせず、自分にあった枕を使うようにしてください。

Voila Mattress Back Sleeping Position

仰向け寝の人で安眠できない、首や肩が痛いという人は、枕なしでの睡眠が向いているのかもしれません。でも、枕の高さを急に変えるのはNGです。枕なしで寝てみたいと思った場合でも、すぐに枕を外さず、少しずつ体を慣らしていきましょう。まず、厚い枕を薄い枕に変えます。そして、その薄い枕を柔らかいタオルなどに変えて、時間をかけて最終的に枕なしで寝るようにしましょう。

なかなか眠れない方は、寝付きをよくする快眠テクも併せてご覧ください。

出典:youtube , matratzenschutz24 , sleep nerd

プレビュー画像:© MediaPartisans