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Lifehacks

生肉や魚を切った直後にまな板を熱湯消毒してはいけない理由

夏真っ盛りというような気候ですが、こんな時に気をつけたいのが食中毒。

夏場は食中毒菌が特に繁殖しやすいため、生肉や魚を切った後のまな板を熱湯消毒している、という人も多いのではないでしょうか?

消毒すること自体は良い習慣ですが、しかしこの何気ない行為が、思わぬ危険を招いているのです。

いつも、肉や魚を切った直後に、熱湯をかけてしまってはいませんでしたか?

この行為は実は危険です。

なぜなら、肉や魚のたんぱく質は、60℃以上の熱で固まってしまうからです。直後に熱湯をかけるとまな板の表面でたんぱく質が固まってしまい、汚れがより強固になってしまう恐れがあります。

また、そのようにしてたんぱく質が表面に残ったままだと、結果として食中毒やカビの原因となってしまうのです。

また、熱湯をかけるだけでは消毒効果としても不十分な場合があります。食中毒菌の多くは75℃以上、1分の加熱で死滅すると言われていますが、熱湯をざっとかけるだけではすぐに温度が下がってしまうため、十分に殺菌できていないケースがあるのです。

では具体的に、どのようにまな板は殺菌しておけば良いのでしょうか?これはまな板の種類によって異なります。

プラスチック製のまな板の場合は、まずはスポンジやたわしを使って中性洗剤で洗い、汚れをしっかりと洗い落としておきましょう。その後、塩素系漂白剤やアルコール除菌スプレーなどを使って、しっかりと除菌していきましょう。熱湯を使っても問題はありませんが、その場合は注意深く全体に行き渡っているかを確認する必要があります。

木製のまな板の場合は、中性洗剤弱アルカリ性洗剤を使用し、柔らかいスポンジで傷つけないように洗いましょう。また、木製の場合は漂白剤が使えないため、その後の消毒には熱湯を使いましょう。前述したように、ざっとかけるだけでは効果は薄いため、両面にまんべんなくたっぷりと熱湯が行き渡るようにしましょう。

今まで、良かれと思って使った後すぐにまな板を熱湯消毒していた、なんて人もいたかもしれませんね。熱湯の消毒効果自体は優れていますが、やり方を間違えると、かえって危険を招いてしまうので、これからは注意して行っていきたいものです。

正しい知識を持って、食中毒の多い季節を乗り切っていきたいですね!

プレビュー画像:  / © Twitter/ Ygga_2