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これが10枚の見事な写真に隠された真実。7番目は絶対にできないと思ってた!
インターネットなしの生活などありえないほど、ネットは私たちの情報源となっています。でも情報発信者の匿名性を保つことができるネット上の情報は、鵜呑みにできるものばかりではありません。
それは写真にも動画にもいえること。これからご紹介する10の写真は、どれも事実と見まがうほどの写真ですが、写真そのものよりも撮影の過程に驚かされものばかりです。
shutterstock/tewpai dechpitak
1. ウェディング写真
湖畔でキスする新郎新婦。2人の背景に広がる黒い雲から漏れる光が神秘的です。そして鏡面のように穏やかな湖がが2人の姿を映し出しています。
この絶妙な空はPhotoshopされているのだとすぐに見当がつきますが、では手前の湖は一体…?
こちらが苦労を厭わない写真家の姿です。
2. 水中エフェクト
イケメン青年が何か言いたげな表情でこちらを見つめています。香水の広告か何かでしょうか。プールの底には日差しが揺らめいて真夏を演出しています。
真夏の日差し、揺らめく水面、プールの底に沈む青年はみんなアパートの一室で作り出されていました。
3. 高速道路を泳ぐサメ
2017年9月半ば、ハリケーン・ハービー、イルマが中央アメリカ、カリビアン諸国、そして合衆国南部を襲いました。建物やインフラに大きな爪痕を残し、冠水した道路も多くありました。
下の写真は当時インターネット上で話題となったもので、テキサス州ヒューストンでは冠水した高速道路をサメが泳いでいたというのです。
Believe it or not, this is a shark on the freeway in Houston, Texas. #HurricaneHarvy pic.twitter.com/ANkEiEQ3Y6
— Jason Michael (@Jeggit) 28. August 2017
しかし事実確認が行われると、これは精巧な合成写真だったということが判明。サメは別の写真に写っていたものでした。「事実は小説よりも奇なり」と思っていれば、ちょっと信じてしまいそうですね。
4. 湖面上のマジック
まるでファンタジー小説の一場面のような写真です。湖面を浮遊する女性を、折り鶴たちがどこかへ導いているようです。一体どうやって撮ったのでしょう?
折り鶴を持ったアシスタントがモデルの髪の毛を少しずつつまんでいます。椅子もアシスタントもデジタル修正で消されました。湖面の様子からかなり水深が深いのかと錯覚してしまいますが、実際は膝丈です。
5. クライマー
自らの力だけで孤独な挑戦を続ける男性。目的地を一心に見つめています。この写真、一体どうやって撮影されたのでしょう?
この写真はこの10枚の写真の中で唯一本当の現場を撮影したものですが、本当のヒーローは実はカメラマンなのです。カメラマンは完璧なアングルの地点を事前に見つけ、セッティングしてクライマーを待つのです。
6. 砂浜への落雷
この写真にはこうキャプションが添えてありました。「雷が砂浜に落ちたらこうなる」雷の衝撃で砂が跳ね上がり熱によって固まるというのです。
でも実際それは不可能なことです。雷が落ちると閃電岩と呼ばれるものが形成されます。これは砂が溶けてガラス化したもので、チューブの形をしています。しかも地上に出てくることはなく、大きくても直径8cmほどでこれほど大きくありません。むしろサンド・アーティストの作品ではないかと推測されています。
7. つむじ風
土埃を巻き上げて回転を続けるつむじ風。自然の脅威と美しさを感じさせる写真ですが…
実際は被害はゼロでした。マスクをしたカメラマンがスタジオで煙をたいて撮影していたのです。
8. 果てしなく続く平野
金色の草原に赤土の岩山がそびえています。オーストラリア?それともアメリカ西部?バイソンや馬が自由に駆け回っていそうなこの大自然も…
もちろんカメラマンがスタジオで撮影したもの。今回は雲の写真を事前に撮影し、前景と後景をデジタル合成させました。
9. 氷山の一角
見事なほど氷山の一角とは何を意味するのかを表した一枚。
撮影者のRalph Clevengerによれば、海と空はカリフォルニア州で撮影、氷山の海面より上の部分は南極で、水中の大きな氷山はアラスカで撮影したそうです。全てを合成させてできた一枚。フェイク写真ですがわざわざ現地に赴いて撮影するあたり手が込んでいます。
10. 大昔の写真をカラーで再現?
アメリカかヨーロッパのどこかの国で20年代、あるいは30年代に撮影されたカラー写真がこんなに鮮明に?それともビンテージ・カーを新品のような保存状態で所有している人がいる?
どちらも違います。遠近法とアングルを駆使して再現したトリック写真です!
イマジネーションの世界を再現させたその手腕はさすがプロ。写真編集の技術、写真家の努力、意外と泥臭い現場の作業が一体となって出来上がるのですね。