絵画賞で金賞を受賞のドイツのアーティスト、しかしその作品は…人工知能が描いたものだった

イギリス、ロンドンでは毎年ルーメン賞と呼ばれるアートのコンテストが行われています。7回目となった2018年、グランプリに輝いたのはこの絵画。

 
 
 
 
 
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まるで20世紀でもっとも重要な画家の一人と言われるフランシス・ベーコンの作品を彷彿させるようなゆがんだ裸婦画。人間の内面的不安を表現しているかのようなこの作品は、審査員に「とても印象的な色使いと筆使いだ」との評価を受け、最高賞に輝きました。


この賞を受け取ったのはマリオ・クリンゲマンさん。ドイツ、ミュンヘンに拠点を置くアーティストです。しかし正確に言えばこの絵画は、クリンゲマンさんの手によって描かれたものではありません。

 
 
 
 
 
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クリンゲマンさんはこの絵画「ザ・ブッチャーズ・サン」の制作過程をこう振り返ります。

「この絵画は完全に敵対的生成ネットワーク(GANs)によって描かれたもの。初期段階ではインプットした情報をもとに『絵画的に見える低解像度の初期イメージ』としてランダムな棒状の図形が描かれ、別のGANsによってディテールとテクスチャが付け加えられた。私はデータを選択することによって、間接的にこの絵画の制作をコントロールしている」

そう、実はこの絵画「ザ・ブッチャーズ・サン」は、AI(人工知能)によって描かれたものだったのです!しかしそこに描かれた像は「機械らしく正確な描写」というよりも「人間的な荒々しい筆致」と言った方がしっくりくるような生々しさです。

クリンゲマンさんは自身のSNS等でAIが描いた他の作品群も公開しています。

Chicken or Beef? Series 1
09814
Superficial Beauty Series
1151
Neural Abstraction

 
 
 
 
 
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GANsに髪のパターンを覚えさせた。まだうまくはいっていないが、確実に変化がつきはじめている」

クリンゲマンさんは随時自身のTwitterAIのアート創作の過程も公開しています。

いかがでしたか?クリンゲマンさんのウェブサイトも、ぜひチェックしてみてくださいね。

49%の仕事が20年以内にAIに乗っ取られてしまうと言われているように、AIはもはや単純労働だけでなく芸術の領域にまで足を踏み入れ始めています。AIの存在を無視した未来像はもはや描くことはできなくなっています。AIとの共存、皆さんはどう思いますか?

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