Lifehacks
106歳女性がどこからか持ってきた巨大な緑色の球を、男性が斧で割る。この後、衝撃的な展開が待ち受けていた。
インドのベンガル湾に面したアンドラプラデシュ県中部、テナリ町の農村に106歳で世界最長老のユーチューバーが暮らしています。彼女の名はマスタナマさん。チャンネル登録者数は100万人を超え、総視聴回数1億回以上を誇る、インドのみならず世界中で知られた存在です。大自然の中で野性味溢れる料理を繰り広げる彼女の動画から2つ、レシピをご紹介します。
今回の動画で使うのはマスタナマさんが両手で持つこの緑色の球体。実はこれはエミューの卵。成鳥は体高が1m60cmから2mになるとあって、卵も巨大。肉は高たんぱく質で栄養価が高く、非常に育てやすいことからインドでは食肉用として飼育されているそうです。(下の写真はエミューの話をするマスタナマさん)
今回はこのエミューの卵炒めを作ると言うのです。しかも料理するのは、家の外の土の上。とにかくレッツトライ!
材料:
- エミューの卵 1個
- 赤玉ねぎ 2個
- カレーの葉 適量
- 青とうがらし 4本
- 塩
- チリパウダー
刻んだ野菜とエミュー卵を、焚き火にかけた鍋で手早く料理していくマスタナマさん。
さらに塩、チリパウダーとカレーの葉を加えて炒めたら、スパイシーなエミュー卵炒めの完成!
「こんな簡単なレシピ、目をつむっても作れるわ」と余裕です。
そう、マスタナマさんはレシピ動画のユーチューバーなのです。村の住民たちからは長寿と知性を表す「バンヤンの木」の通称で呼ばれるマスタナマさんは、105歳まで田んぼに出て農作業をしていたそう。彼女の手料理の美味しさは家族や親戚、村人たちの間ではよく知られていました。
ところが105歳になろうというとき、人生が大きく変わります。YouTubeでレシピ番組を公開していたひ孫たちが、マスタナマおばあちゃんの料理をYouTubeに投稿したのです。数日のうちに視聴者数は10万を超え、「美味しそう」「マスタナマかわいい!」などの予想を上回る好反応に、マスタナマさん以上にひ孫たちがびっくり。2年前からこれまでに150のレシピビデオを投稿しています。
そんなマスタナマおばあちゃんの料理の醍醐味は、「超新鮮」な素材を焚き火で仕上げていくワイルドさ。こちらはアヒルを悠々と抱えるマスタナマさん。本日のレシピはアヒルカレー!レッツトライ!
材料:
- アヒル 1羽
- 生姜 大4個
- にんにく 3個
- 青とうがらし 7〜10本
- 赤玉ねぎ 4個
- トマト 3~4個
- チリパウダー
- 塩
- スパイス類(ローリエ、カルダモン、八角、シナモンなど)
- ターメリック
- コリアンダー
アシスタントの女性と手際よく野菜を切っていきます。使っている包丁は、地面に置いて足で押さえながら切るボンティと呼ばれるインドの伝統的な包丁です。トマトは皮をむいて、ニンニクとショウガはすりつぶしてペースト状にしておきます。
アヒルはご覧の通り。焚き火で残った羽を焼いて、ターメリックを念入りにすり込んだらぶつ切りに。
アヒル肉をスパイス類と一緒に煮たら、取り出して別の鍋で野菜と炒めます。息子の経営する民宿の厨房で働いたこともあるというマスタナマさん、大人数向けの料理だってお手の物。
チリパウダーと塩で味付けし、コリアンダーを散らせばアヒルカレーの出来上がり!
新鮮なバナナの葉っぱにご飯と盛り付けて、ひ孫たちも呼んでみんなでいただきます。
アヒルのほかにも雌鶏や、
野菜はもちろんエビや魚、
羊の胃袋などなど、レパートリーは無限。
世界中からの反応に喜んでいるというマスタナマさんですが、彼女の人生は決して平坦なものではありませんでした。11歳で結婚し、学校に通ったことはありません。5人の子どもを授かりますが、そのうち4人をコレラで失い、22歳で夫にも先立たれてしまいます。
シングルマザーで農家として働きながら1人息子を育て上げ、息子が自立してからは今まで一人暮らしを続けてきました。若い頃は100kgの米袋を担いで運んだこともあるそう。悲嘆に暮れて過ごした時期もあったはずです。それでもマスタナマさんは90年以上毎日、昔とほとんど変わらぬ方法で食事を作り続け、健康で今に至っています。
ひ孫たちや地域の人たち、そして今や世界中の人たちの間で慕われるマスタナマさん。歳を取っても新しいことに挑戦し、料理してみんなで食べる楽しさを提案し続ける彼女の姿に多くの人が勇気付けられています。
エミュー卵炒めはこちらから。
アヒルカレーはこちらからご覧ください(一部衝撃的な映像を含みますので、血液などの画像が苦手な方はご注意ください)。
このほかの料理の動画はひ孫たちのレシピチャンネルCountry Foodsでご覧いただけます。
