歯磨き後のマウスウォッシュはNG？歯科医師の動画に疑問殺到

手軽にお口の爽快感が得られ、殺菌、口臭予防にもなるマウスウォッシュ。使っている人も多いのではないでしょうか。でも、間違った使い方をしている人も多いようです。

たとえば、マウスウォッシュは歯磨きの代わりにはなりません。歯にこびりついた汚れは歯ブラシで落とす必要があります。

また、多くの人が歯磨きの後にマウスウォッシュで口をすすいでいますが、それも場合によってはNG。

なぜそうなのか、どんなときにマウスウォッシュを使うべきなのか、歯科医師が説明する動画が話題になっているのでご紹介しましょう。

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なぜ歯磨き後のマウスウォッシュがNGなの？

イギリスの歯科医アンナ・ピーターソンは、TikTokで、歯磨きの後にマウスウォッシュを使ってはいけないと警告する動画を投稿し、多くの人を驚かせました。

動画で彼女はこう述べています。「歯を磨いた後のマウスウォッシュは虫歯につながります。やめましょう」この短い動画は200万回以上再生されましたが、この警告に多くの人が疑問を投げかけたため、彼女は理由を説明する第2の動画を投稿しました。

ピーターソン歯科医師によると、歯磨き粉のほとんどに虫歯予防効果のあるフッ化物（いわゆるフッ素）が含まれています。フッ素は歯のエナメル質を固め、虫歯の原因菌の働きを弱めてくれます。

マウスウォッシュやリンスにもフッ素が含まれているものがありますが、その含有量はわずかで、虫歯を防ぐのに十分な濃度ではありません。

「歯を磨いた後にマウスウォッシュで口をすすぐと、歯磨き粉に含まれる高濃度のフッ素を低濃度のフッ素で洗い流すことになるのです」と第2弾の動画で歯科医師は説明しています。

同じ理由で、歯磨き後に水で口をゆすぐことも、虫歯予防の観点から言えば避けるべきことです。水でしっかり口をゆすぐと、フッ素が洗い流されてしまいます。

歯磨き後はたまった唾液を吐き出し、水でもマウスウォッシュでもうがいをしない（あるいは1回水で軽くゆすぐ）のが最適、というのが専門家の見解です

ただし、この動画を投稿したピーターソン歯科医師は、マウスウォッシュを否定しているわけではありません。大切なのは、いつ、どのように使用するかということです。

食事をすると（特に甘いものを食べると）、口の中のpHが5.5以下の酸性に傾きます。この酸によって歯のエナメル質がやわらかくなるのです。このときすぐに歯磨きを始めると、エナメル質に傷がつきやすくなるため、食後30分くらいは歯磨きはしない方がいいのです。

ですから、歯磨きの代わりに、マウスウォッシュを食後に使い、お口の中に雑菌が繁殖しないようにするのがお勧めです。

歯磨きは、寝る前と起床後に丁寧に行いましょう。もし歯磨きだけでは口臭が気になる場合は、歯磨き前にマウスウォッシュを使い、歯磨きの後には使わないという方法もあります。

ここでは、ピーターソン医師が投稿した動画をご覧いただけます。

自宅でできる歯のホワイトニング方法についてはこちらの記事をご覧ください。

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