ヘルスケア
視界に映る違和感 実はある病気のサインだった
日常生活で意識している以上に酷使している体の機能の一つが目と言われています。特に現代はテレビやパソコン、スマホなど長時間目を使う機器があふれ、昔よりも目に負担がかかると言われています。
目に関するトラブルは、加齢とともに増えると進むと言われます。しかし私たちは、左右2つの目で見ていることから、目の状態の悪化は気が付きにくいのだそうです。
そのため、視力が落ちていなければOKと安易に考えず、見えづらさや異物感など普段と違う感じがあれば、早めに眼科に行くことが大切です。
今回紹介するのも、初期の段階で医師の診察を受けたことで悪化を食い止めることができた、とある目の病気の体験談です。
網膜剥離になった話(1/2) pic.twitter.com/DBaXBUgoq1
— きくまき (@kikumaki00) January 24, 2022
網膜剥離になった話(2/2) pic.twitter.com/RkgWI78AyX
— きくまき (@kikumaki00) January 24, 2022
漫画家のきくまきさん(@kikumaki00)が医師から受けた診察結果は「網膜剥離の初期段階である」という内容でした。網膜剝離とは、眼球の内側にある網膜という膜が剥がれて、視力が低下する病気。痛みを伴わないため気付きにくい病気と言われています。最悪の場合、失明に至る恐れもあると言われれる病気ですが、きくまきさんはどんな症状が出ていたのでしょうか。




以前より視界に違和感を感じることがあったというきくまきさん。目にごみがはいっているかもと目薬をさしましたが、それはゴミではないことに気がつきます。飛蚊症(ひぶんしょう)かな、とスマホで検索するものの、原因は加齢によるものと出てきたそう。しかし、念の為眼科を受診したきくまきさんは医師から信じられない病気を知らされたのです。


網膜剥離の初期である網膜裂孔と診断されたきくまきさんは、その場で網膜の裂け目を食い止める手術をすることに。幸い初期の段階での発見だったことから、手術は5分程度、痛みものないもので済んだそうです。医師曰く、進行してしまうと手術は2時間以上、また2週間は安静にしていないといけなくなる、とのこと。飛蚊症は残りますが、早期に受診したことで軽い処置ですみました。


きくまきさんは、最後にもし同様の症状が目にみられた場合「早めに眼科へ」「目は大事!」と呼びかけています。
今回、きくまきさんが眼科へ行くきっかけとなった飛蚊症ですが、具体的には、明るい所や白いもの、青空を見た時に、目の前に糸くずやアメーバのような「浮遊物」が見える症状のことを言います。
飛蚊症が起きた場合、考えられるのはほとんどの場合は加齢に伴う生理的なものなのだそう。しかし、同時に飛蚊症を引き起こす代表的な病気に、網膜剥離があると言われています。
飛蚊症は網膜剥離や網膜裂孔の他にも、ぶどう膜という部分に、細菌やウイルスが進入したり、目のアレルギー反応により炎症が起こる「ぶどう膜炎」、糖尿病や高血圧の影響により、硝子体の中で出血する「硝子体出血」が原因となるこもあります。
▶︎飛蚊症の注意点
— Dr.ヨシユキ👀目の悩みスッキリTV (@yoshi_eyes) June 22, 2020
飛蚊症のほとんどが〝治療が不要〟なのは事実ですが
中には大きな病気のサインであることもあります
✅網膜に穴があいたり、剥がれたりすることによる出血
✅目の奥の炎症による濁り
など
注意なのは
『急に出てきた』『急に増えた』
場合です
こういう場合は必ず眼科へ😭 pic.twitter.com/ozTFEn0Os9
そのため、飛蚊症に気がついたら、その原因が加齢による生理的なものなのか、病気なのかを自己判断せず、眼科で診断を受けることが大切です。特に、見える浮遊物の数が増えたり形が変わった、または視力が落ちたなどの症状が現れた際は、直ちに受診して検査を受ける必要があります。
目に現れる不調は、今回のようにもしかしたら病気が隠れているサインかもしれません。早期発見のためにも、飛蚊症はもちろんのこと、異常を感じた場合は、できるだけ早く眼科受診をするようにしたいですね。
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プレビュー画像:©︎Pinterest/Aburacadabra-m
出典:[email protected], Santen
