トリビア
名画を実写化?!AI技術であの有名絵画の人物がリアルな姿で再現
米国サンフランシスコ出身のネイサン・シプリーは、グラフィックデザイナーとして数十年の経験を持ち、テクニカルディレクター、クリエイティブテクノロジスト、ビジュアルエフェクトスーパーバイザーとしても活躍する異才の人物。
そんなネイサンは、現在、人工知能(AI)の助けを借りて、有名絵画に描かれた顔をリアルに再現するプロジェクトに取り組んでいます。
有名なあの肖像画の人物が現代に蘇ったらどんな顔になるのでしょうか?ご覧ください。
1. 若き日のレンブラント
オランダの画家レンブラント・ファン・レイン(1606-1669)の若かりし頃に描かれた自画像の銅版画がリアルに復刻。若き芸術家の自然な表情が見事に蘇っています。
2. 54歳のレンブラント
月日が流れ、レンブラントが54歳の時に描いた自画像。確かに若い頃の彼に似ていますね。それにしても、400年後に、自画像から自分の顔がこんなにリアルに再現されるなんて、レンブラントは想像もしなかったことでしょう。
3. モナリザ
名画といえば、ルネッサンス期の16世紀初頭にレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「モナリザ」。

世界的に有名な彼女が現代に蘇るとこんな感じ。なんだか絵よりも親近感を感じます。
4. ベンジャミン・フランクリン
ベンジャミン・フランクリン(1706-1790)は、アメリカ建国の父の一人であり、独立宣言書の起草に参加、署名もした人物。ネイサンは、100ドル紙幣に描かれた写真をもとに、フランクリンの姿をリアルに再現しました。
ネイサンは、特にテューダー朝のイングランド王室に心酔しており、AI技術を使って王室の肖像画を数多く蘇らせています。
5. ヘンリー7世
ヘンリー7世(1457-1509)はテューダー家の創始者であり、亡くなるまでイングランド王とアイルランド卿を務めました。
6. ヘンリー8世
ヘンリー8世(1491-1547)は、1509年から亡くなるまでイングランド王を務めました。彼は6回も結婚しており、そのうち2回は彼の側から離婚を求め、2回は妻を処刑し、1回は妻の出産時の死、最後は彼自身の死によって終結、というスキャンダラスな王として知られています。
7. エドワード6世
エドワード6世(1537-1553)はテューダー朝の第3代君主で、ヘンリー8世の後を継いで、9歳という若さでイングランド王に即位しました。この肖像もまだ少年の顔立ちですね。彼は15歳という若さで結核により亡くなりました。
8. メアリー1世
メアリー1世(1516-1558)は、エドワード6世の後を継いで、イングランドの女王になりました。恋多きヘンリー8世と最初の妻の娘です。その治世下で300人近くのプロテスタントが処刑されたことから、ブラッディ・メアリー(血まみれのメアリー)とも呼ばれました。
9.エリザベス1世(13歳)
イングランドの黄金期を築いたエリザベス1世(1533-1603)。1546年にこの肖像が描かれたときはまだ13歳。ネイサンの作品から、幼さの残る若き女王が身近に感じられますね。
10. エリザベス1世(62歳)
この肖像画では女王は62歳に。彼女は1558年11月17日の即位から1603年に生涯を終えるまで、イングランドの女王を務めました。
名画をリアルな人物として蘇らせるなんて、現代では色々なことが可能になりました。ネイサンの他の作品が気になる方は彼のインスタグラムのアカウントを覗いてみてください。
皆さんは、他にどんな絵画をリアルに再現してほしいですか?
出典: Instagram, Nathan Shipley
プレビュー画像: ©Instagram/nathan_shipley_vfxShare
